第5話1月5日/乙女ゲーム開始・2
ええと、あとの正規攻略対象キャラは、……すごいね。
宰相、書記長、立法官長、司法官長、財務官長、王都騎士団長、近衛騎士団長、典医長、王国筆頭魔法使い、の後継者か。
みんな少しづつ必須スキルとステータスが違ってる。確かに これじゃ、逆ハーレムは無理ね。
順に攻略対象を確認していく。多いなあ。
あぁ、……疲れた。
さて、誰にしよう。
決められない。
まあ良い。とりあえず始めよう、何とかなるでしょう。
幼年部を無事卒業して、初等部に入った。ライバルキャラも同じように進級して来ている。当然ながら、攻略対象キャラもだ。今は、誰にも手出しなんかしないけれどね。
何これ、「ライバルキャラクタと対話しよう」って。
10歳になった時点で この吹き出しが出た。どういう意味だろう。
ヘルプ、これも完成版にはないそうだ。追加説明を要求っと。
「ライバルキャラクタの進路を迷わせましょう。実は、みんな冒険者になりたがっています。つまり、これはRPGへの布石になるのです」
ほう! もしライバルキャラを選択してたら、きっと必須のイベントになっていたのでしょうね。
公爵令嬢に、侯爵令嬢に、伯爵令嬢に子爵令嬢……、皆様、お貴族様でした。
ふう。ライバルキャラ全員と頑張って対話しました! 皆さま冒険者になりたがっています。「応援します!」で友達になれちゃいました。
『好かれやすい』ってこれ……なのかな?
ずるずる、ずるずると平均値少しオーバで来てしまった。もう12歳。今回の攻略相手は第二王子に決定だね。
トホホ、仕方ない。あーぁ、定番通りに進んでしまったよ。
高等部に進学するまでに 覚えられる魔法は全部、学べるスキルも
邪魔には ならないよね。ステータスも順調に、全て同時に、平均して上昇している。魔法やスキルも、そこそこの値にある。まあ、低いけれどね。
でも多いなあ、こんなに たくさん覚えられるんだ。
15歳で高等部に進学。南部・分校から、東部・本校に転籍する事になった。何でも、高等部は この大陸では、この学校にしかないらしい。
魔法学部に進学した。
乙女ゲームの本番 開始だ。
何で
婚約破棄じゃなくて、婚約解消イベントが起きてしまった。第二王子が公爵令嬢に婚約解消されたのだ。
何でも条件付きの婚約だったらしく、それが満たされなかったため解消となったらしい。
おい! 情けないぞ、第二王子。
どうも変だと思ってたんだよね、彼女。全然嫌がらせなんかしないし、勉強ばかりしてるし、私が婚約者と仲良くしててもニコニコして見てたし。
あ。他のライバルキャラ達も次々に婚約解消してる。
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