質問6.長編を書く際、同じ物語を書き続けるコツはありますか?

 質問6.長編を書く際、同じ物語を書き続けるコツはありますか?


 2月で独自企画が終わられているらしいんですが、まだあと2つ質問に回答していなかったので(汗


 そしてまたのっけからあれなことを書くんですけど、私は(これはどなたかが書いたことなのでオリジナルの考案じゃないですが)「どんな話でも800字でまとめることができる」というのを信じています。


 長編の小説投稿の応募の時は、あらすじ(梗概)を800字で添えるというのがよくあります。あれは「さてつづきはどうなるでしょうか?」じゃなく、起承転結すべて書きます。

 たとえば今ちょっとずつ書いてる「夢望帝国むぼうていこく」も、投稿しようと思って800字のあらすじを作ってそれの4分の3くらいをカクヨムの概要に書いてあります。


 他の例としては、まんがのワンピースの初期の読み切り版とか、ハヤテのごとく!の最初の読み切り版とかがあるでしょうか。最初のその読み切りであらかた詰め込んであって、人気があって長いバージョンが作られたりします。


 つまり、長編を書くにしても、そもそもの梗概800字がきちんとあれば、ブレずに書き続けられます。どれだけ伏線をはっても、キャラクターやエピソードが増えたとしても、「ここに戻ってこよう」と書き続けて、その結果長編になるのかな、と。


 もうひとつのコツというか、実際にやることとしては、登場人物それぞれにスポットを当てた話を書いたりはします。あとで推敲するとき、やっぱりここは削るかなってことはあるかもしれないですけど、書いたことで本編の大事なところをもうちょっとこうしなきゃならないな、といったフィードバックが得られました。


 長編というのが一般的なラノベ1冊分とするなら、300枚くらいでしょうか。好きな作家さんの本を参考に、起承転結や、おもしろいなとおもったエピソードにふせんをいれて、横から見れば、だいたいの配分が見えると思います。

 ボリュームを増やしたいならば、自分の原稿も同じように試してみて、足りないところや多すぎるところを見つければいいでしょう。ただし、「この配分なら絶対に売れる」っていう公式は無いです。

 1000円くらいの単行本(直木賞とか芥川賞の作品とか)だと紙の厚さやフォントの置き方もありますが、平均して100枚程度だったと思います。


 100枚にも届かない、と困っていても、ちゃんと起承転結でお話を書き上げることができていれば、全然気にしなくていいですよ。

 もし、起承転結がちゃんとできない、というのであれば、300枚や100枚をめざさずに、掌編800字程度でもいいのではないでしょうか?


 それと、ボリュームを増やすにはどうするか、というのを、先週(3月10日ころ)この上の部分を投稿してからぼんやり考えていました。

 単純に文字を打ったり書いたりするには、時間がいりますね。めっちゃ速く書ける人でも、一瞬で文字を埋められる人間はいないです。となれば、やっぱりどこかで「時間を取る」工夫が必要です。


 私は今年からなんとなく「週刊誌」というか週刊で「その週にどんなことを書いたか」をメモするようにしています。それをだいたい金曜の夜から下書きとかをするんですが、その頃に、先週までのメモを見返して、こんなことを考えています。

「つぎのメモに先週のこれの続きを書いたってメモしたいなあ。てことは、今この続きを書かないとな」「先々週はこの話の続きを書いたけど、そろそろ続きを書かないとな」 などなど。

 私の場合はそういうきっかけがあったほうが続けやすいです。この「7つの質問」は小説ではないですけど、6000字(15枚)を超えることができました。


 寝る前でも、電車でスマホをいじるときでも、ちょっと書く時間を取れるようにする、スマホのメモでも、自分宛てにメールを書くのでもいいので、そういうのを、どんなときでも継続していける、積み重ね続けられるかどうか? も、「同じ物語を書き続ける」コツのひとつだと思います。


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