10、帰宅
俺たちは小次郎さんを病院に送り、シータを連れてじいさんの元に帰った。
武具屋ではソワソワしているじいさんが、こちらを見ると満面の笑顔でシータに笑いかけた。
「おじいちゃん!!」
「おおお~シータ。無事でなりよりじゃ。」
シータの顔は、まさか今まで秋葉原復興のための支持を出していたとは思えないほど、子供の顔をしていた。
「そうだ、小次郎はどうした?」
「足を撃たれて今病院にいる。医者が言うには、完治にそこまでかからないって。」
「そうか、明日にでもお見舞いに行くか。そうじゃ、改めて、ユウキ、ウミちゃん、ありがとう。」
「私からも、助けてくれてありがとうございました。」
「良いって。俺たちチームだろ。」
「そうですよ。」
「あのそのことなんですけど、シータも、この仲間に入れてくれませんか?」
「え?・・・・まあ問題はないけど・・・。ホワイトナイツとか、電脳シータはいろいろやってたでしょ?」
「秋葉原の復興に関してはここでも指示出しできますし、もともと部屋にこもって全部ひとりでやってたので、ここにおいてほしいんです。」
「ワシからもお願いできんか?」
「シータちゃんがいいなら、大歓迎だよ。」
「ようこそ。私たちのチームに。」
「ありがとうございます。よろしくおねがいします。」
「まあ、みんな疲れたじゃろ、美味しいカレーを作ったんじゃ、みんな座って。」
「やった。おじいちゃんのカレーだ。」
秋葉原内の事件がこうして幕を閉じた。
次は上へ地上を目指すだけだ。
とりあえずは、ゆっくり寝よう。
今日はいろいろと疲れた・・・。
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