8、それぞれの戦い

長谷川警部のももから血が流れだす。目の前の男はニタニタと笑いながらこっちを見ている。


「良いことを思いついた。これから30秒間好きに逃げなよ。それまでは手出しはしないし追いもしない。だけど30秒後君たちを捜索し見つけたら拳銃で殺すことにするよ。面白いでしょ。こんなゲーム昔やったんだよね。ドキドキするし最高でしょ?はい用意スタート。ふははは。」


俺たちは反論することもできぬままカウントダウンが始まった。


「29・・・28・・・」


俺は電脳シータを小島さんは長谷川警部を担ぎその部屋から出た。


「小島さんどうします、二手に別れますか?」

「いや、誰かが死んだら意味がない、それよりかは見つかったときに2人で攻撃できた方が生存率は高いと思う。」

「わかりました。でも隠れるところなんてありますか?」

「学校の跡地ってことは倉庫は多いだろうが・・・。」

「あの・・・」

「どうした?シータちゃん」

「この隙に学校から出れないんですかね?」

「あ・・・見張りが居ても雑魚なら突破できるかも。」

「よし、一旦玄関に行ってみるか。」

俺たちは玄関を目指し走った。






ハチを倒し、ウミと俺はようやく学校の正門に足を踏み入れた。


「あらあら、ハチの奴負けたんだ。」

「あいつ一番いきってたくせに。」


一人は髪の毛の青い、刀を持っている男、もう一人はメリケンサックをはめたガタイのいい大男が、校庭のど真ん中で座っていた。


「雑魚たちは邪魔だから全員学校内にいれた。君たちの仲間と遊んでるころかな~。」

「さあさあ遊ぼうぜ。」


また戦いが始まる。

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