6、時間
小次郎さんたちが末広町駅に向かってから30分は経とうとしているが、まだ連絡はない。
俺たちホワイトナイツを含め500人は末広町駅手前の電気屋跡地で待機してた。
「小次郎さんたちは無事でしょうか?」
「信じて待つしかないよな・・・。」
「二人とももう少しリラックスした方がいいぞ、いざというときに動けなくなる。心配は大事だが、俺たちの役割をまっとうするんだ。」
藤堂さんの存在感は本当にすごかった。そこにホワイトナイツの一人が走ってきた。
「連絡が来ました。場所は外神田、学校跡地。」
「よし、ホワイトナイツ全員に伝達、行くぞ。」
俺たちは逸る気持ちを抑えホワイトナイツの後について進軍した。
「長谷川さん、どれぐらいたちました?」
「まだ10分もたってないですよ。」
いったい何人の人間を殴り、投げただろうか。それなのにまだ10分しかたっていない。
疲れが体にのしかかる。
「ふふふふふふ」
変な笑い方をする銃を持った男が登場してきた。
「随分と疲れてるみたいだけど大丈夫?まだ俺たち遊び足りないんだけど。でもね僕は機嫌がいいんだよ君たち侵入者を最初に相手できる権利を引いたんだから。ハチの奴なんて外の警備になってめちゃめちゃ悔しがってたもんな~。ま、そのくじ引きは僕が細工したものなんだけどね。というわけで、そんなに簡単に死んじゃうと面白くないのよ。でも君たちはどうやら仲間を来るのを待ってるみたいだし、このまま、みすみす時間を使ってやるのもしゃくだから」
その言葉と共に長谷川警部のももに銃弾が当たった。
「あ″あああ~」
「長谷川さん!!」
「ふふふふ。あ、これおもちゃじゃなくて本物の銃ね。さてさて、これで面白くなった。君たちの時間稼ぎが先か、その人が死ぬのが先か、俺たちが君たちをいたぶり殺すのが先か。」
「なんてことを!!」
「さあ続きを楽しもう。安心してよ、銃で簡単には殺さないからさ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます