3、サイクロプス戦開始
決戦の日。この時には5のチームのうち2チームが負け大怪我をおい、逃げ帰ってきたという情報が入っていた。俺たちが行くしかない。俺たちは机の上のメンテナンスの終えた武器を手に取った。
「おじいさん、メンテナンスありがとうございます。」
「おう、お前たち絶対生きて帰ってくるんじゃぞ。」
「当たり前だろ。今夜はサイクロプス鍋だぞ!」
サイクロプスは倫理的に食べていいのか?と思いながらも武具屋を後にした。
ダンジョン内は以前来た時よりも空気が冷たかった。それたちは慎重にダンジョン内を進んでいく。ホワイトナイツの発表通り他のモンスターと出くわすことはなかった。ダンジョンを進み俺たちが初めて会った水場の前につくと、一気に緊張感が走る。空気が止まったような緊張感。水場の前にサイクロプスは立っていた。巨大な人型モンスター。おそらく高さは3メーターくらい。棍棒を持っており、一撃でも食らったらおそらく終わりだと思う。俺とウミは一呼吸置き、ウミと呼吸を合わせる。俺はサイクロプスに向かって走り出した、ウミは正確にサイクロプスの目を撃ちぬいてくれた。
「さすがサバゲー優勝者!!」
じいさんが改造したガスガンの威力はすさまじく、サイクロプスはデータ通り片膝立てて停止した。俺はその隙に刀で斬りかかる。硬さは・・・分厚いビーフジャーキーといった感じだ。サイクロプスは「ゔああああ」と声をあげる。意外に効いている。しかしすぐさまサイクロプスは起き上がり棍棒を振り下ろす。電脳シータのデータ通り、あとはこれを繰り返せば勝てる。その考えが甘かった。アニメとリアルを勘違いしていたんだ。棍棒は確かによけた、このまま再度目を撃ち攻撃という単調作業のはずだった。しかし棍棒は地面をたたき飛び散る石や砂で視界は悪く、棍棒の風圧でよろけてしまう。そのよろけた体に二発目のサイクロプスの棍棒が振り下ろされた。
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