「スキル」「ダンジョン」「魔法」
これらから、昨今増加しているありきたりの商業小説にも見えましたが、この小説は読めば読むほど、何とも面白い。
まず、それぞれの描写が丁寧で読みやすい。
何やら畏まった小説的描写を多用することなく、かと言って稚拙でもないその描写は読み手に不快感を与えず、すっとこの世界に浸らせてくれました。
次に、登場人物たちに厚みがある。
厚さと言っても、皆太っているとかそう言う話ではなく・・・、あぁ、彼らはこの世界で生きているんだなと思わせる、信念やら欲やら愛情といった人間(エルフもね)の心の厚さを感じました。
さてさて、これから主人公たちがどのような”探索者”になるのかに期待しつつも、私個人としましては、彼らを待ち受ける魔物たちの活躍にも期待しております。
進め、主人公!阻止せよ、魔物たち!!
明日はどっちだ? ダンジョンだ!!