第43話『信じたかった。』
和矢は言った。
「あなたの目を覚まさせます! やっぱりあなたが全部ウソだとは思えません!」
(いや! お前と私の記憶を眼産させてやっと本当の私って出てくるような気が!)
と考えながらも次の札を出した。
「ファイアーボール!」
そして、火の玉を出して和矢に発射した。
和矢は避けなかった。
「?? 何か変なことを考えているのは分かるからある程度は反応できるかな?」
と聖は放った直後に当たりの気配を感じ取り始めた。
「インディケーション!」
魔法の札を駆使して潜在能力を上げた。
そして
「!!」
和矢がいつの間にか後ろに来ていて斬りかかった。
が
「!!」
そこにいた和矢は消えた。
「な!!」
「会長って確か運動は得意な方でしたが、俺みたいにスポーツを積極的にしているわけじゃなかったんでしたっけ?」
と言って横から首に向けて鞘で叩きつけた。
ドン!
「ううう!!」
うめき声を漏らして聖は倒れた。
だが
『せい!』
と言って聖は倒れる瞬間に和矢の足を引っ張った。
「!!」
和矢はバランスを崩した。
その瞬間
「ファイアーボール!」
と言って自分事和矢に当てた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
聖は悲鳴を上げた。
和矢はマジックシールドが尽きかける瞬間に再び張った。
「もうやめてください! 何があなたをそこまでさせるんですか!」
煙の中にいる聖に問いかけた。
すると
「支配だ、すべてを支配すればあんなことはもう二度と起きない、確かに王は下の者に襲われる心配はあるだろう、しかし護衛をうまいこと使えば私は再び君臨することが出来る、お前みたいな役に立たない護衛なんかよりよっぽど役に立つ奴を置けばな」
と煙から全身をやけどを負わせながらふらふらと聖は動いていた。
そして、近くに会った鞄から服を取り出してそれを着た。
「服を着るのぐらい良いだろ? それともやけどを負った女の裸で君は興奮でもするかい?」
と聞いた。
和矢は
「待ちますよ」
と言って後ろを向いた。
すると
「トゥルーアロー!!」
そう言って魔法を撃った。
「!! なに!!」
すると和矢のマジックシールドを破り矢が和矢の腕に刺さった。
「割れた!! これでお前の仲間もお前も死ぬ! 私が作った菌によってな! あはははははははははは!!」
高笑いをしながら聖は
「よっしゃあ!! 勝ったあ!!」
と言ってガッツポーズをした。
すると
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
和矢は悲鳴を上げながら体が溶けていた。
しかし
「まだだ!! まだ死ぬわけにはいかない!!」
と言って体が溶けていたのが止まった。
「!! なあああ!! ドっどうして! 私の開発は完璧なはずだ!」
聖は今までに起きたことのない状況に唖然としていた。
これまでこの菌はどんな生物をも体内に入った瞬間体を溶かしていた。
そして、この菌に体を蝕まれると死ぬことも実証済みだった。
それは異世界から来た俺Tueeも同じことだった。
なのに和矢は死なない
どうしてか
答えはなんとなく分かった。
「お前ら神は本当に依怙贔屓だな!! ふざけるんじゃなあああああい!!」
神は聖がしようとしていたことをずっと天から見ていた。
基本神は転生させた人間のやることに手出しをしないが
聖は不老不死を望んだため、一番の危険人物としてマークしていた。
そのため、聖が開発した菌の耐性を和矢にも少しばかり与えていた。
しかし、この菌は神の世界でもなかなか生えないおぞましい菌だった。
その世界の人間界で奇跡的に生えたという劇物である。
神はそれを聖が手に入れて思った。
『この幸運女め! てめえの好きな通りにはさせん!!』
そして、対策として聖の下についていた和矢ならばきっと聖を倒してくれると信じて
少ししか与えることが出来ないが菌の耐性を付けてあげたのである。
「どうやらあなたを止めるために僕はいるみたいですね」
聖の反応に和矢はなんとなく察することが出来た。
そして
「ならば! 俺ももう覚悟を決めました! 俺はあんたを刺し違えても止めて見せる!」
そう言って和矢は剣を握った。
聖は
「嘘だ、そんな……私は……私は選ばれたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と悲鳴のように大声を上げて大量の札を取り出して
「くらえええええええええええええええ! 魔法の一斉使用を!!!」
と言って一気に発動した。
それを和矢に向けて発射
和矢は
「行きます!」
と言って突っ込んだ。
その中で和矢は目が抉れて
耳が飛んで
顔に大きな傷が出来て
腕が片方吹っ飛んだが
そのまま突っ込んだ。
思いっきりやけどを負いながらそのまま
そのまま聖に突っ込んで
ザシュザシュザシュ!!
目にもとまらぬ速さで聖をバラバラにした。
「ぐああがrjヵrjかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
聖は悲鳴を上げながら地面に散らばった。
「すみません、会長、本当は殺したくなかった、でもこれで全部おしまいです」
そう言って剣をしまった。
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