第42話『心残りもあるが』

「中田 和矢よ、君は我々のミスで死んでしまった。なので転生してもらうことになるがよろしいか?」


神は和矢に聞いた。

和矢は


「俺の死は必然的に俺の責任として怒った事、心残りがありますが、納得しています、俺の事なんてもういいですので、気にしないでください」


と和矢は俯きながら暗い顔をしながら言った。

それを見て神様は


「君はよくやったよ、人間は万能ではない、我々と違い皆で補わなければならない生き物だ、だから君の尊敬する会長の死を君自身が重くとらえる必要性はないよ」


と励ました。

それを聞いても和矢の心は晴れなかった。

和矢は


「神様、僕は転生した方が良いでしょうか?」

「それはこっちのルールにのっとってもらえると助かるんだが?」

「そうですか、転生します」


そう言った。

神は


(まずいな、思ったより心が折れている、ここは神の心良い言葉で何とかしておこう)


そう思い神は


「なら、次の世界で大切な仲間をきっちり守ってやればいいじゃないか」

「え?」


神は言った。


「君は元の世界、つまり日本で大切な会長を守ることが出来なかった、ならそのまま何も守れなかった結果を持って死んで、それで会長さんが喜ぶと思うかい? その会長も君は別の世界できっちり人を守れる人間になることを望んでるんじゃないのか?」


それを聞いて和矢は少し心が晴れ、

そして


「そうですね、神様の言う通りです、会長ならだれかを助けることを優先するはずです! 申し訳ございません! 俺は会長を言い訳に生きることを放棄していたのかもしれません! それは最後まで必死にあがいて生きた会長に対する冒涜になる! ごめんなさい会長! でももう大丈夫です! 必ず次の世界で誰かを守れる男になって見ます!」

「その意気だ!」


それを聞いて神は少し安心した。

すると和矢はふと気になったことを聞いた。


「神様、僕が転生のチャンスを貰えるってことは会長もここに来てましたか?」

「……」


それを聞いて神は少し悩んでいった。


「それは言えないことになっているんだ、君みたいないい子に会うのはずいぶん久しぶりでね、教えれることは教えたいんだけど、それだけは無理なんだ」


と少し悲しそうに言った。

それを聞いて和矢は


「大丈夫です! 神様! 無理を言って申し訳ございません!」


と謝った。

神は慌てながら


「そんなことはない! 謝らないでくれ! でも君はいい子だね、特別扱いをしたいぐらいだけど、それはしてはいけないからね」

「大丈夫ですよ! 神様! 気にしないでください! それでチートを貰うんでしたっけ?」

「ああ! さあ! 何でも言ってくれ!」


そう言って神は微笑みながら言った。

和矢は


「少し考えてもいいですか?」


と聞いた。

それを聞いて神は


「ああ! 良いぞ! 誰だって悩んでたんだ! それぐらい待てるさ」


そう言って和矢を微笑みの目で見ていた。


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10分後


「一つ聞いてもいいですか?」

「何でもどうぞ?」

「そこの世界にいる人間は魔法を使えますか?」


その答えに神様は


「まあ、使える人とつかえない人が? もしくは才能がなくて使いない人とかも」


と言った。

和矢は


「僕ら異世界人はその能力は備わってるんでしょうか?」


それを聞かれて神は少し悲しそうにして


「実はないんだ、誰もが使えるようになると戦争が起こる可能背を危惧してそれは出来ないようになって作られてるからね」


と言った。

それを聞いて和矢は


「だったら僕らは覚えることは出来ないってことでしょうか?」「

「まあそうだな、でもそれは危険だからいい方法ではないかな」


と言った。

すると和矢は


「だったら僕にすべての魔法を使えるようにしてもらえませんか?」


と聞いた。

神は


「ああ、いいぞ! 君は分かりやすくていいな! 今まで来たやつなんてほとんどが欲深い事ばっかり言ってあの世界で無茶苦茶をするような始末だ! でも一度この地に来た転生者をどうするかを考えるようにしている」

「そうなんですね、尊敬します」


そして和矢は


「ではそれでお願いします!」

「分かった! 頑張ってくれよ!」


そう言って和矢は転生を受け入れて戦いへと向かった。


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「ふー」

「お疲れさん」

「お疲れです先輩」


そう言って先ほどの紙は椅子に座って休憩をしていた。


「先輩良いなあ、さっきの人は素直な人じゃないですか!」

「ははは、あんな客何て稀だよ、ほとんどが偉そうで欲張りで、神の足元をすくってやったみたいな顔でチート貰って行くだろう? 下界で異世界ものが流行ったせいか我々の転生に関してまで手を出してほしくないよ」


とため息をついて言った。

後輩の神は


「まあ、そうですよね、何なんですかね? もうちょっと遠慮してほしいっていうか? その上に魔王倒せないし」

「まあそう言うな、あの少年のいた異世界の食べ物で交流を広げるように他の神にも言っておかないとな」


と笑いながら言った。

出て行く先輩を見て後輩は


「先輩! 大変だっ言ってくせに、都合がいいですね」


そう言って


「では作りましょう! 次の人が来る前に」


と言って2人は仕事を効率化した。

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