第41話『話し合い』
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
聖は神の目の前で絶叫を上げていた。
「よくもおおおおおおおおおおおおおおおおおお! よくもこの私を殺しやがってええええええええええエエエエエエエエエエエエエエ!! アンニャロウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
自分にとんでもないセクハラ告白した男に対して手を付きながら唸っていた。
「おい、お前、迷惑だ、さっさとチート能力を言ってここから転生してこい」
「うるせえ!! もうちょっと唸らせろや! このけちんぼが!!」
「あああん!! 誰がけちんぼだゴラ!!」
「けちんぼだろうが! どうせこれもお前らのミスで殺したんじゃなくてそういうことにしてお前らが人間を利用しようとしてるだけだろうが!!」
「!! きっ貴様!!」
「おおっと! 今更チート能力を渡さんとか駄目だぞ! 約束は約束だしお前らにとって頭のいい私は見逃せないはずだ!」
とにやりと笑い言った。
そして
「で、訳を話せよ! 理由があるんでしょう? 人間をその世界に転生させる理由が」
「ち、仕方ない」
そうして神はすべての理由を話した。
まず第一にその世界には魔王が誕生した。
そしてその魔王はその世界だけでなくすべての世界に対しておぞましい程の力を付けてしまった。
しかし、神は1つの世界の者を滅ぼしてはいけないというルールで縛られている
そのため、人間を送って間接的にしか倒すことしかできなかった。
そして、人間にチートと身体能力を高めた状態で転生させると言って向かわせようとしたがなぜか嫌だという言葉しかなかった。
神が正直に魔王を倒してほしいと言ったら他の人たちは
「え、そいつって強いの?」
「ああ、滅茶苦茶強いぞ」
「それって俺たちの力で余裕で?」
「いや、この世界以外のところすら滅ぼしかねないからかなり大変だが?」
「ハーレムできる?」
「まあ、チートを使えば?」
「じゃあそれでスローライフ送るよ、普通が一番」
という理由で断る者
「え、出来ないでしょ? それ、怖いし嫌だな、転生はやめておく」
「何で俺らが? お前らがやれば?」
「よーし! やるぞ!」
という理由でかなりのものがその世界に言っても魔王退治をしない者や
転生を断る者
思い通りにやってくれるものはごく少数だった。
神は人間の質問に対して正直に答えないといけない義務と
転生させる条件を詳しく話したらそれを叶える義務があった。
そのため、対策として魔王に対して話すことをやめ、
自分たちのミスによって殺してしまったということにした。
そしてそれはあながち間違いではない
何故なら人間が知恵を付けてしまったことがそもそもの人が死ぬという理由になってしまったからである。
昔のアダムとイブの禁断の果実に手を出してしまったのは神のミスでもあるからだ。
なので、正直に答えているとしてセーフであった。
そして、知らない状態でその世界に送り
魔王の存在を知ってどうにかしないとせっかく転生したのに死ぬという考えの者が増え魔王退治をするものが増えたという理由だった。
それを聞いて聖は
「成程ね、魔王退治を断るわけだ、それだけのアドバンテージを貰っても断るってことは絶対に倒せるじゃないと嫌ってことか、欲張りな」
「そうだ、人間は欲張り過ぎる、少しは努力でその差を埋める人間がいなかった。」
と俯きながら神は言った。
それを見て聖は
「だったらさ? 私に頼みな、私なら魔王を倒してやるよ」
「ああ、はいはい、それは何度も聞いたことのある言葉だ」
「まあ確かにそれはそうかもしれないけど、でも行くって言ってるんだからそれはそれでいいんじゃない?」
「ち、まあいい、それでは話は終わったから転生の準備に入るぞ、まずはチートを選べ」
「はいはい」
そして聖は笑いながら詳細なチートの説明をした。
それを聞いて神は
「はあ、鬱陶しいな、お前は本当に気持ちの悪い人間だな、下界を見ていた時も思ったよ、これまでは生い立ちなどを聞いて少しはかわいそうと思っていたが、お前のそれは完全にそういうものだというのが分かって来るな、それに、それは普通にすべての森羅万象から逸脱しているからな、まあ、仕方ない、たいていの人間は途中で気が狂うからなやってみればいいじゃないか、後でもうやめろって言ってもダメだからお前は一生苦しむことになるだろうな、目に見えてくるよ」
「そうですか、で? 聞いてもらえるってことでいいんでしょうか?」
「ああ、もちろんだ、その詳細もちゃんと加えてやるから安心しろ」
そう言って神は聖に不老不死の能力を与えた。
聖はそれから何年も生きて知恵をつけた。
そして、ついに動くことを決意した。
聖にとって準備は欠かせない物であったため、例えチート能力を持ってもそれは忘れないのであった。
そして、戦いに戻る。
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