第30話『神にとって』
「ここが客人用の部屋になっております」
と言ってメイドが言った。
「ありがとうございます! 何から何まで!」
「いえいえ、仕事ですから」
そう言って笑顔でメイドはお辞儀をした。
「では、わたしはこれで」
そう言って部屋を出て行った。
「さてと」
和矢は部屋に来てベッドに座った。
「いったんここに泊まってまた魔王退治に出ないとな」
と言い、自分の装備を見た。
和矢の装備は
安い剣
安い盾
鎧
そして能力は
神による身体能力
そしてチートは
「神にもらった全部の魔法を使いこなせる状態か……」
和矢は気になったのである。
そして聞いた。
神様に
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「神様! お聞きしたいことがあります!」
「何だ?」
「僕たち異世界人はその世界に言ってすぐさま魔法を使うことが出来るんでしょうか?」
と聞いた。
和矢は異世界で普通に魔法を使えるのかが知りたかった。
何故なら今まで魔法と言う魔法を自分の世界では概念だけが存在していただけで現実には存在していなかった。
あったとしても科学によってつくられた人間の叡智であるものだ。
なので魔法と言われれば魔法であるがファンタジーなどの魔法のようなものを使うとなるとどうなるのかが分からなかった。
そのため確認を必要とした。
神は言った。
「そもそも君たちは魔法を使うことは出来ない」
と当然のように
和矢は再び聞いた。
「何故僕らには使えないんですか?」
すると神は
「当然だろ? だってお前らは科学によって魔法を作り出したんだ、そしてその知識を持ち合わせている、そんな人間が何でもかんでも適応できるわけがない、効かなくても分かるだろ?」
と
そして、神は言った。
「お前らは科学による魔法を得たんだからファンタジーのような魔法を手に入れようなんてなんて欲張りなことを……科学で何とかなるんだからそれだけでも手に入ってることを感謝して欲しいものだ、いつまでも我々が与えると思ったら大間違いだぞ!」
と少し怒り気味に言った。
それを聞いて和矢は
「愚かな質問! 申し訳ございませんでした! でしたらもしチート能力で魔法の全てを使いこなすと言えばどうでしょうか?」
すると神は
「まあいいよそれは、だってどんなチート能力でも与えるって言ったんだから、私たち神が言いたいのはそう言うのではなくて、与える許可をしてもないことを当然もらえるって思われるのが腹立たしい事なんだよ……分かりましたか?」
「はい! ではチートでは貰えるのならそれをください!」
「了解しました、それならいいでしょう、これからの異世界十分に楽しんでくださいね!」
そう言って和矢を送った。
そして神は
「はあああ、ダリいなあ、人間ってどうしてこんなにも浅ましいんだろうか……」
とぼやいた。
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「それにより俺はこの魔法の能力を会得で来たけど、今後魔王を倒すためにこの能力がどう役に立つかだ……それに魔法ですぐ倒せるようなものだろうか? 魔法を全て使いこなせるって言っても結局知識が欲しい、使いこなせると知ってるはどうやら別だったらしい」
そうなのである、
神様は和矢にすべての魔法を使いこなせるチートはくれたが知識までは実は貰えなかった。
そのため、和矢は魔法を使うにはまず知識を手に入れないとだめなのである。
そして
「まあ、あの神様、異世界ごと異世界の文字も読めるようにはしてくれたから後は知ればいいだけなんだけどな……」
と思っていた。
そして和矢は
「そうだ、ここは王城だから魔法の知識はあるかもしれない!」
そう思い和矢は次リンにあった時頼むことを決意した。
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王城食堂にて
「なに? 魔法を知りたい? それは言いが、どうしてまた? 魔法の知識がないのかね?」
「はい、何分田舎の方から来ましたから……その知識を手に入れる機会がなくて……」
するとリンは
「でも魔法は難しいですよ……知っていれば使えるような代物ではありません……」
と言った。
メリアも
「それに相性もあるからいくら練習しても使えない時もあるんだから……」
とあまり進めていなかった。
だが和矢は
「それでも知りたいんです。少しでも知っていればもしかしたら魔王退治に役に立つかもしれないですし……」
と言った。
するとリンは笑顔で
「すごいんですね……魔王を倒して民を元気付けたい思いで自分への向上を忘れないなんて……それに自然と焦りがありません……倒すつもりはあるけど焦らずに冷静に行動することが出来るなんて……」
「ああ、大したものだ、中には焦って魔法の修行を中途半端にして強大な敵に立ち向かって死んでしまった者すらいるのに……君はその我慢が出来るかね? 魔法を覚えるのに10年くらいはかかると思うが?」
すると和矢は
「ありがとうございます!! さっそく明日憶えたいと思います!」
と感謝した。
和矢自信魔法はチートで使えるようになっているためそう時間はかからないことが分かっていた。
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そして次の日
リンとメリアに案内されて王城の書庫に向かった。
「へえ、広いんですね」
「そうね、ここには1000万冊の本が置いてますから!」
「そっそんなに! さすがお姫様……」
とスケールの大きさに驚いていた。
そして
「着きました、ここが魔法関係の本です、そしてここが呪文です、まずは呪文を覚えた方が良いでしょう」
そう言って本棚を見ると
大量の本があった。
「数はまあ、呪文だけで3万冊あります、そして使い方は2万冊です」
「……まあ、大丈夫だろ……」
少し呆気にとられながら和矢は本を手に取った。
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