第25話『俺Tuee』
「行くよ! リン!」
「はい! 任せてください!」
そう言って2人は動き始めた。
「糞! 猛! 気よ付けろ! お前の居場所は魔法で分かられているぞ!」
「バレてるだろ! 分かられてるって何だよ!」
長谷川は焦りながら猛に伝えて少し言い方がおかしかった。
猛はツッコみながらもリンとメリアの攻撃を必死で見極めようとした。
「俺も俺であんたらを襲わせてもらうぜ! 邪魔者はいなくなったんだからな!」
そう言って長谷川はリンに殴り掛かった。
「させるか!」
ズドン!!
「ぐあああ!!」
メリアは一瞬に動いてリンを襲う長谷川を殴った。
「ぐううがあが!!」
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
長谷川は吹っ飛ばされて壁に体が叩きつけられた。
呻きながら長谷川は頬を抑えた。
(糞おお!! なんて痛さだ! 頬がギンギンしやがる! これ何度も受けるのはまずいぞ! しかも歯が折れてやがる!)
長谷川は奥歯が少し折れた。
そして
「メリア! 下!」
「はああ!!」
そう言って地面から手が出た瞬間横に状態を逸らして足を掴む軌道から離れた。
そしてそのまま少し見えている手の甲に向かって斜めに殴りつけた。
バキイイイ!!
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
猛は悲鳴を上げながら手を地面に隠した。
「よし! 当たったわ! こいつ物を溶かすとき必ず掌で溶かしてたから手の甲だと大丈夫かふんで良かった!」
「もう! メリア! 勝手なことして!」
「ごめんごめん! でもこれで片方は封じられたと思うよ!」
「そうね! でも相手も馬鹿じゃないか、焦ってない限り次はそういかないと思うわ! 気よ付けて!」
「了解!」
そう言ってメリアは、地面はリンに任せて自分は長谷川に注意を向けた。
が
「!!」
「どうしたの! メリア!」
「あの男がいない!」
「あの長谷川って言われていた男!」
「そう! いったいどこに行ったの!」
殴って吹っ飛ばした長谷川は派手に壁に当たり項垂れていたと思っていたが
そこにはもういなかった。
メリアは再びリンに目をやると
「リン! 危ない!!」
「!!」
リンの後ろに長谷川が殴り掛かろうとしていた。
メリアはそれを知ってすぐにリンの元へ行って
リンを突き飛ばした。
「うりゃあああああああああああああああああああ!!」
そんな長谷川の声と共に
ブチイイ!!
メリアの片腕を殴った。
メリアの片腕は豪快に吹き飛んだ。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「メリアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
メリアは腕を押えながら蹲った。
長谷川はそんな2人の隙を見逃さなかった。
「猛! 今だ!」
「おうよ!!」
そう言って猛はリンの足を掴もうとした。
「大体の場所は今の悲鳴で特定した! 死ねええええええエエエエエエエエエエエエエエ!!」
猛は必死に手を伸ばして地面から手を出した。
「!!」
リンはすぐに気付いて避けようとする。
が、少し触れられてマジックシールドが液状化した。
「!! マジックシールド!」
溶けたと同時にシールドをすぐさまにはった。
そのため菌はリンの体の中に入らなかった。
それを見て長谷川は
「おい! そこは殴ってた方の女だろうが!」
「いやだ……ぐべえええええええええええええええ!!」
猛はそのまま片腕のメリアに殴られた。
そしてそのまま吹っ飛ばされた。
「どうして」
「あん?」
リンはずっと感じていた違和感やっと気づいた。
「どうして、マジックシールドを張ってるのにあなたたちは私たちにダメージを当て得ることが出来るの!!」
と長谷川に聞いた。
本来、マジックシールドは物理と魔法に対して防御をすることが出来る。
そしてそれは魔法を行使したものの魔力によって持続時間が違う。
だが、マジックシールドを張ってるにもかかわらず長谷川や猛は全く関係なしに攻撃を与えて2人や町の人を追いつめた。
長谷川はにやりとして言った。
「お前らには分からんが俺たちは神に選ばれたんだよ」
「!! 神が……どうして」
リンは信じられなさそうな顔をした。
長谷川は
「まあ、お前らには一生分からんさ……」
そう言って猛の方に目をやった。
猛は満身創痍になっていた。
「あれ……」
長谷川は自慢げに言ったが
2人も結構追いつめられていた。
次回! どうしてマジックシールドを関係なしに攻撃できるか解説!
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