第2章 君が辿ってきた日々

2人目の大切な人

 俺は、例の美紗の封筒から、淡い桜のようなピンク色の薄い封筒を取り出した。なんとなく中身が少ないような気がする。


「“私にとって1番の先生へ”?」


 封筒には、そう書かれていた。


 これは、夏美の時のようにシンプルに受け取って良いのだろうか。

 担任の先生とか顧問の先生とか。


 だが、そうだとしても候補が多過ぎる。

 今回も簡単には行かなそうだ。

 何かヒントはないものか。


「まさか……な」


 俺は念のため、本の2冊目の最後のページをめくってみる。


「マジか」


 またしても、ヒントとなる紙が入っていた。

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