誰にも見せない小説の書き方

埴輪

誰にも見せない小説の書き方

前書き&後書き

あなたは誰のために小説を書こうと考えていますか?


どんな小説も読者のために書かれてるものだと思いますが、私がこれから書こうとしているのは、読者が自分……つまり、「自分のための小説の書き方」です。


「書き方」……と言うのは大げさで、「心構え」とした方が相応そうおうかもしれませんが、タイトルを「書き方」としてしまったので、このまま続けたいと思います。


さて、「カクヨム」のような「小説投稿サイト」が数多く存在し、誰もが手軽に自分の書いた小説を世界中の読者に向けて公開できるようになった今、誰にも見せない小説を書く機会がなくなってしまったのではないか……そう散歩中に考えたことが、「誰にも見せない小説の書き方」を書こうと思ったきっかけです。


誰にも見せない小説にどんな意味があるのかと思われるかもしれませんが、誰かに見せる小説とは決定的に違う、大きなメリットがあります。


それは、「何をどう書いても構わない」ということ。


書きたいシーンから書くのもよし、台詞だけで進行するもよし、適切な言葉が思い浮かばなければ、イラストを添えるのもよいでしょう。


また、小説を書くための道具も、スマホを使うもよし、パソコンを使うもよし、アナクロに万年筆&原稿用紙というのも面白いと思います。


誰に見せるわけでもないのですから、作者であり、唯一の読者である自分が楽しめればそれでいい……それこそが、小説を書くという娯楽の醍醐味だと思います。


その一方で、自分以外の読者ために小説を書くとなると、あれもしなければいけない、これもしなければならないと、多くの制約が課せられます。


そのため、小説を書くことのハードルはどんどん高くなり、それを飛び越えようと助走する段階で疲れ果ててしまう……そんな、「小説を書きたいのに書けないでいる人」に、小説はもっと気軽に、楽しんで書いてもよいものだということを、「誰にも見せない小説の書き方」を通じて、お伝えすることができれば幸いです。


なお、誰にも見せない小説を書き上げ、今度は誰かに見せる小説を書きたいと思った時は、ぜひ以下の本を参考にしてください。


『数学文章作法 基礎編』結城 浩(ゆうき ひろし) ちくま学芸文庫 

『数学文章作法 推敲編』結城 浩(ゆうき ひろし) ちくま学芸文庫

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