4 切断された腕

冷たい刃が胎の中に入ってくる

甘い吐息

命だったものになり

暗紅色に染まりゆく皮膚の白さ

傍らに誰がいるのか

鎌を持つ手は私だけで十分なの!


口から垂れる髪の一筋

ぽた。ぽた

生ぬるい地獄


御目出度う

御目出度う

これであなたもこちら側

干からびた肉と筋張った骨と

張り付いた皮膚、皮膚、皮膚

本当に?

舞い上がる土煙

寂しく冷たく蒙のなか


埋もれる太陽とタバコの煙を枕にして

繰り返したフィルムの伸びきったシーンと

明日になればまたリセットされる

絡め取る指の真っ赤なネイル

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