4 切断された腕
冷たい刃が胎の中に入ってくる
甘い吐息
命だったものになり
暗紅色に染まりゆく皮膚の白さ
傍らに誰がいるのか
鎌を持つ手は私だけで十分なの!
口から垂れる髪の一筋
ぽた。ぽた
生ぬるい地獄
御目出度う
御目出度う
これであなたもこちら側
干からびた肉と筋張った骨と
張り付いた皮膚、皮膚、皮膚
本当に?
舞い上がる土煙
寂しく冷たく蒙のなか
埋もれる太陽とタバコの煙を枕にして
繰り返したフィルムの伸びきったシーンと
明日になればまたリセットされる
絡め取る指の真っ赤なネイル
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます