第92回:伏線の考え方

・今回のテーマ

もしかすると、補講な気配もしますが……。本日は伏線についてです。


伏線に関しては、全て回収して決着させる物とあえて回収せずに読者の想像力を試すような物等があります。今回は後者の事例を少し話しましょう。あっさり終わる系を目指しますが、長文になりそうな気配も。基本的な伏線の考え方は他の方の創作論等を参照でお願いします。


読者の想像力に任せるタイプとしてはフロム・ソフトウェア系の作品で見かけるタイプとなります。俗にフロム脳と言われている物ですが、詳細は各自検索の方向で。


こう言うパターンって、伏線までも投げっぱなしで手抜きなのでは……と言う風に感じる人もいるかもしれません。語られる事も最低限なので、ある意味でも小説の描写以上に言及される事はない……つまり、無駄を極限まで省こうとするとこういうパターンになる可能性は否定できないでしょう。


特定ワードの必要最低限の解説、ストーリーに重要な描写や演出、読者に説明しないと意味不明になる物だけを書き、それ以外は削るだけ削る……下手をすれば一種のゲームブックみたいな展開になるでしょうか。もしくは、作品を書く前のたたき台、プラモデルで言うと仮組み状態。


しかし、それでもフロム作品の場合は様々な考察等も出ているので、読者にゆだねるというのは、あながち間違いとも言えません。結末さえも曖昧にして投げっぱなしではなく、ちゃんと一つの結末を出しておかないと、単純に手抜きとツッコミが飛びかねません。


今までの創作ノウハウも、こちらから作品を作るのに必要な方法は提示済みなので、今まで小説を書いてきた方法と比べて見るのもよいでしょう。間違っている可能性のある箇所があれば微調整すればよいですし、今までの書き方が効果的な気配も……と思ったら、知識の一つとして片隅にでも覚えておけても損はありません。


全てを決めるのは、このノウハウを読んでいるあなたなのですから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る