第35回:主人公の人数とか

・今回のテーマ

人数です。基本的には1名+ヒロイン、もしくは1名+ヒーローと言うのが鉄壁のパターンだと思います。慣れないうちは1名主人公である程度作品を書いていくのが一番でしょう。


次に有名なのは、ダブル主人公という2人の主人公が出てくる作品でしょうか。主にバディ物の自分と相棒と言う関係、兄弟や姉妹関係、もしくは自分と召喚獣やロボットみたいな。バディ物では仮面ライダーW、TIGER&BUNNY、ダブルデッカー!はその代表例でしょうか。


トリプルとかそれ以上の人数が主人公と言うのは、ラノベではあまり聞かれませんね。ゲームだとロマンシング・サガや聖剣伝説3の複数主人公から1名選択するタイプ、ストリートファイターシリーズ等の格ゲー、戦国無双や戦国BASARAに代表されるタイプの無双アクションもストーリーモードで明確な主人公は固定されているかもしれませんが、それ以外のモードでは選択できますよね?


さすがに99人の主人公が1人の敵と戦う様な作品は……ラノベだと非常に難しそうです。99人を描写できるのか……と言う意味でも。


つまり、それだけ主人公の数が多いと活躍するシーンを書かなければいけません。俗に言う当番回ですね。おそ松さんは六つ子が個性をもっていますので、ある意味でも複数主人公でどういう風に動かすのか……というお手本になるかもしれません。おそ松くんだと六つ子は地味で本当に主人公なのか、と疑われそうな気配なので。


・無個性主人公

俗にゲームで言うプレイヤーに属する主人公です。ラノベでは、非常に難しい表現方法ですが、不可能ではないでしょう。ドラクエ、ポケモンなどで主人公の名前を入力するタイプ、テーブルゲームのプレイヤー、リズムゲームでアバターと言う表現で登場する、例外中の例外でAndYouとか……。


こうした主人公に関しては、他のキャラに喋らせて話を動かす、トリックスター扱い、第3者視点の役割をするという動かし方をします。こう言う主人公はなろうではランキングに入らないので選択肢から外す……と言うのは、ちょっと待ってください。それでアイディアの一つを無駄にしたと言えるかもしれないからです。


ランキングは小説サイトの流行を見るのには有効ですが、それに依存して小説を書くのはモチベと言う意味でも長くは持たないでしょう。それを踏まえて、自分の書きたい主人公像をイメージし、それを書くのが一番です。


その時に偶然に「無個性主人公出ないと成立しない作品がイメージ出来た」のであれば、無個性主人公と言う選択もありと言えるでしょう。

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