第32回:時代が追いついた
・今回のテーマ
この時代では理解されなかったテーマが、後の時代に理解される事は稀にありますよね。今回はそれです。
典型例のひとつとして、どろろがあります。百鬼丸の全身ギミックで、彼が本当の身体を取り戻すという部分を含めて当時では反応があまりよくなく、打ち切りになりました。
(それ以外にも内容が受け入れられにくかったというのもありますが……アニメも打ち切りだったという)
ある意味でも、こうした作風や内容等が後にカルト的な人気となり、後の世に影響を受けた作品も出てくる訳です。SNSが発展した近年では、影響を受けた作品等も探しやすくなっていると思いますが。
それが、時は流れて2019年にリメイク版が放送されているのは、ある意味でも時代の流れを象徴する出来事でしょう。
こちらに関してはある意味でのリバイバルブームもあるのかもしれませんが、どろろの作風が受け入れられつつあるという環境の変化を証明しているのかもしれません。
・もう一つの事例
こちらは、その当時ではメジャーではなかった事例もあって「時代が早すぎた」と言う事例です。聖戦士ダンバインは異世界転移物としては、あまりにも時代が早すぎた作品の一つになりますが。
(異世界転移で言えば、不思議の国のアリス等の事例もあったり)
コンピューターウイルスに関しても、ウイルスと対決するという作品は色々とある訳ですが……どの時代からあったと思いますか?
コレクター・ユイが1999年辺りなのですが、それ以前のパソコン普及率が低い時代からコンピューターウイルスとのバトル物はあったのです。
それは1993年にありました。SSSS.GRIDMANの元原作でもある電光超人グリッドマンです。この当時、まだウィンドウズ95もありませんので、別の意味でも時代が早すぎた。それでもグリッドマンは思わぬヒットをしていたのは驚きですよね。
それが、時代が流れてSSSS.GRIDMANが予想外のヒットをする流れになったので、分からない物です。色々な意味でも。
そう言った事もあるので、昔はあり得ないようなネタでも今の時代ならば……と考えて題材のひとつとして検討してみるのもありなのです。
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