第25回:劇中劇あれこれ
・今回のテーマ
今回も予約タイマー形式です。番外編を挟みましたが……。本日のテーマは劇中劇です。
その定義ですが登場人物が愛読している漫画、視聴しているアニメやドラマや演劇等、登場人物の演じたドラマや演劇等、登場人物の執筆した小説等が該当します。
基本的には劇中劇は登場人物が興味を示す物を描写したり、その作品ではこういう作品が人気であるという説明をするようなおまけ要素が大きいものです。中には劇中劇の方が設定を入れ込み過ぎて暴走する様なケースもありそうですが。後に劇中劇から本当にアニメ化したゲキガンガー3(機動戦艦ナデシコの劇中劇)みたいに。
ここで注意して欲しいのは、登場人物がプレイしたゲームは劇中劇とは少し違うので今回は取り扱いません。遊戯王などのカードゲーム、ソードアート・オンラインにおけるゲーム版SAO、ガンダムビルドシリーズのガンプラバトルやダンボール戦機のLBXバトルが該当しますね。
実在の作品が劇中劇で登場する者としては、前述したガンダムビルドシリーズのガンダム作品各種、ゲームウォーズの色々な作品、SSSS.GRIDMANにおけるウルトラシリーズが該当します。グリッドマンのアレは演出の範囲と言えなくもないのですが……参考までに。
ただし、これは権利元から許諾された範囲での劇中劇の扱い方です。ゲームウォーズ以外の2作品は自社制作作品ですので。
今回触れるのは、架空の作品事例です。もしかしてと思った方、正解です。最初に触れるのは、別の作品ですが。
・マクロス
超時空要塞マクロスから始まるシリーズですね。これはかなり特殊な劇中劇になっております。
マクロスの世界で作られた歴史ドラマと言う形式をとっているので、マクロス7とマクロスΔでつじつまが合わなくても特に問題視されないというレアケース。つじつま合わせに関しては「諸説あり」や「新たな資料が出てきた」等で片づけられるという……。
テレビ版と劇場版で差異があったり、結末が異なる部分も出るので、そう言う展開になったと納得できてしまうのも大きいです。
世界線シリーズも、マクロスみたいに「諸説あり」や「執筆段階ではそう言う設定だった」で何とか……は難しいか。
・Re:CREATORS
やはりというか、この作品に触れない訳にはいかないのです。劇中劇の扱われ方としては、この作品が一番参考になる要素も大きいので。
レクリ世界におけるサブカル作品の登場人物が現実の日本に召喚されて、そこで様々な事件が起きる訳ですが……その元凶も同じく劇中劇として登場している作品とは別の登場人物だったのです。詳細はネタバレもあるので、若干ぼかしていますが。
そして、実際の登場人物に会う事になる原作者がいたり、中にはその作者と会う事がかなわない登場人物もいたり、挙句の果てには原作者を用なしと言わんばかりに消してしまう登場人物もいます。色々な意味でもメタ要素が大きいです。
そう言った意味でも、劇中劇の登場人物が「おまけ」と言う意味での劇中劇ではなく、それこそ物語の重要な立ち位置になるという意味では、参考になる要素はかなりあると思いますので、気になる方はチェックする事をお勧めします。
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