第19回:梗概って何?

・本日のテーマ

今回は梗概をざっくり説明します。実は、自分も別の方の講座で梗概を知ったのでその話を見て「なるほど」と思った訳です。


では問題です。「梗概」とはどう読むでしょうか? あえて読み仮名を付けていないのはこれもあるからですが。


その答えは「こうがい」と読みます。読みだけだと校外とか構外辺りを連想しそうでぱっと聞いて「梗概」は思いつきませんよね?


意味としては「小説や戯曲などの大要をざっとまとめた物」と思っていただければ分かりやすいかもしれません。あらすじ、あらましでもありますが……この場合は「スタートからゴールまでの話を全部解説した物」と言えば何となく思い浮かぶでしょうか。


WEB小説ではあらすじと言っても、さすがにキャプション文等でゴールまでは書きませんよね? そこまで書いてしまったら、いきなり『公式がネタバレ』と言う様な状態になります。これをやってしまうと、さすがに作品を読んでもらえません。続編作品で「前作の数年後」と言う様な説明であれば、続編を読む前に前作をチェックしようという流れになるでしょうが……。その為、新作を書くのか続編を書くのかで、このあらすじの書き方も変わると思っていいでしょうか。


実際に梗概とはどういうものか、以前に題材とした「恵方巻き問題」で書いていきましょう。これも結局は形に出来るか不明なので……。


・梗概

近年になって問題になっている食品ロス、その中でも炎上する程に問題となっている恵方巻きに関して、それに代わる物としてアニメ・ゲームコラボを日本全国に拡散しようと、あるコンビニチェーン店が挑戦する物語。


こうなります。ここまで書くと「こう言う結末を想定しているのか」と分かるでしょう。これでも、どういう人物が出てくるかは書いていないので、あくまでも大筋の内容のネタバレと言うべきかもしれません。


小説大賞の中には、こうした梗概の添付を求められる物もあります。コンテストによっては普通にあらすじでも問題はないと思いますが、この辺りは小説大賞のガイドラインをチェックしましょう。それによって、ここまで結末を含めたあらすじを用意しなくては駄目なのです。プロットを作らずに行き当たりばったりだとどのような結末になるのか、用意していない場合もあるでしょう。


皆さんもプロットの重要性が、これで分かっていただけたでしょうか?

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