第16回:たまには昔の……
・今回のテーマ
少し前に黄金バットがネット上で思わぬ反応を受けたという話をしたと思います。今の人にとっては、昔の作品でも新鮮に見えるという事例ですね。
そのような事例は、去年(2018年)にもありました。そこから、少し小ネタでも。
・SSSS.GRIDMAN
去年の10月に放送がスタートし、一部エリアでは1クール遅れで放送されております。元々は20年以上前に放送されていた特撮番組『電光超人グリッドマン』が元ネタとなっているアニメ作品です。当初は他にもライバル作品(ゴブリンスレイヤー等)があったのに、思わぬ所で反響が大きくなりました。元原作が20年以上前の作品で、ここまで反応があるのか……。皆さんはそう思うでしょう。
確かに特撮版未見でも問題なく入りこめるストーリー、登場するグリッドマンや新世紀中学生と言った旧作を元ネタとするキャラ、一番のインパクトがあったのは新条アカネと宝多六花のダブルヒロインでしょうか。ピクシブをはじめとしたイラストサイトではゴブリンスレイヤーや他の作品を差し置いて、イラストが大量に投稿されていたのも記憶に新しいです。
もちろん、特撮版を視聴していたもしくは特撮版の知識があれば「あのシーンは特撮版のアレだ」とか「特撮版でも出てきていたようなキャラがいる」とか思う所もあるはず。ある意味でも去年のアニメでインパクトを残した作品でした。
……去年は某とびっきりのあのアニメもあった中で、インパクトを残したのは非常に大きいでしょう。
・過去作品も再評価される
その作品をリアルタイムで体験した事のない人にとっては、再放送のアニメでも初見と同じ感覚で視聴をするでしょう。新作ばかりを追うよりも、たまには過去作品をチェックするのも、成功事例を研究するにはよいと思います。
(既に成功事例があるような作品だと、勉強になる箇所もあるかもしれません)
何故に事例がグリッドマンだったのは、これを説明したかったからだったりします。どろろもリメイク版アニメがありますが、こちらはまだ執筆段階で放送中なので評価しづらいのです。
その一方で、昔の作品ばかりに頼らないで新たなチャレンジをする事も重要になるでしょう。そのさじ加減をどうするか……それをあらわしたのが間違いなくグリッドマンと言えるかもしれません。
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