チャプター 2-1
翌日。教室へ入ると妙な視線を感じた。
それは、動物園のパンダを見るような目つきで凝視してくるクラスメイト達によるものだった。言っておくけど、僕は他人から視線を集めれるようなイケメンじゃない。良くて中の下だ。それに、パンダみたいに誰からも愛される人気者でもない。
つまり、今向けられているのは間違いなく好奇の目だ。
この町は狭い。なので、それの心当たりぐらいはある。元凶そうな人物もちょうど教室のド真ん中で楽しそうに話しているので直接本人に問いただしてみる。
「でも、あの写真じゃ言い切れなくない?」
「いーや、あれは間違いなく真一だね。 昔からの親友の俺には分かる」
「その話。 是非、僕にも聞かせてくれよ」
「あぁ、いーぜ。 って、真一じゃねぇか」
「よう、青二。 朝から楽しそうだな」
「まぁな」
こいつ、笑ってやがる。どういう状況か分かってて……面白い。
「とりあえず、二人だけで話せるとこに行こうぜ!」
「流石、親友。 気が合うな。 俺もそうしたいと思ってたぜ!」
全く動じない青二を連れ、屋上前の踊り場へと向かう。学校において屋上とは封鎖されているのが当たり前だ。アニメやマンガでは平然と開放されているが、あれはフィクションならではの演出で、現実ではあり得ない。(まぁ、作者が学生の頃は開放されていたのかもしれないけど)
そして、うちの高校も例に漏れず封鎖されている。故に、ここには滅多に人が来ない。来るとすれば授業をサボる者か、他人に知られたくない話をする者くらいだろう。
つまり、秘密の話をするのに最も適している。だから、ここに青二を連れてきた。
「さぁ、おしおきの時間だ。 俺を怒らせた罪は重い!!」
「言いたくなるよな〜、それ」
「やっぱり、分かるか」
「当たり前だろ! 幽◯は、俺たちの青春だ! 」
「だよな。 再放送を何回も見てきたもんな」
「くぅ、今思い出してもラジオ体操の後の幽◯は……最高だったぜ」
青ニの言う通りだ。本来夏休みに早起きをするのは嫌だし、わざわざラジオ体操をするなんてどうかしてると思っていた。
だが、しかし。朝からラジオ体操をすると良い事があった。それは、ラジオ体操が終わる頃には幽◯の再放送がやっていた事だ! 僕達にとって幽◯は最高のアニメだ! 何度見てもワクワクする! だから、朝早くから目を覚ましてでもリアタイ視聴をしたいのだ!
とどのつまり、ラジオ体操は幽◯の再放送が待ち切れずに起きてしまった時の時間潰しに丁度良かったのだ。まぁ、ラジオ体操に全参加すれば図書カードが貰える特典があったから参加していたのもあるけど……あれだ、一石二鳥……は違うか。ほら、ラジオ体操をしてスッキリした気分で見るアニメは格別だ、みたいな。
ともかく、ラジオ体操を終え、すぐにテレビの前までダッシュし、幽◯を見る高揚感は今でも忘れない。アニメの内容を全部知っていてもだ。
因みに、その時期に放映されているのはいつも暗黒武◯会編で、まさに僕たちの夏=暗黒武◯会だった。
「懐かしいよな。 暗黒武◯会の始まりが俺たちに夏休みを告げてくれた」
「あぁ、そうだな。 裏◯伽チーム辺りで登校日」
「で、仙◯の頃には学校が始まる。 だから、仙◯は嫌いだ」
夏休み=幽◯には共感するけど、それで仙◯を嫌うのは青二。お前だけだ。
「まぁ、その話はまた今度にして。 教室で何の話をしていたんだ?」
「おいおいおい、待ってくれよう。 ここは楽しく昔話に花を咲かせる流れだろっ?」
「そんな訳ないだろ」
僕はバカじゃない。これくらいで本来の目的を忘れるなんて有り得ない。……ちょっとくらいなら話したいけど、今じゃなくていい。
「あの頃を思い出して。 何度でも、何度でも、君の窓を叩こうぜ! 真一!」
「そんな事、言ったって無駄だぞ」
「私も幽◯白◯なら分かる」
『おわぁっ!?』
二人して突如現れた紫に驚く。何でいきなり背後から急に現れるんだ。こいつは忍びの末裔か何かなのか……それとも執事の家系か?
そんな疑問を抱く僕を他所に、紫は何事もなかったかのように接してくる。いつも通りに。
「おはよう、真一」
「お、おはよう紫。 どうしてここに……?」
「佐渡さんに、『人気のない場所で、あんたの大切な黒川くんが倉井くんに一発……もといヤられちゃうわ。今すぐ行って確かめて来なさい』って言われたから追いかけてきた」
しっかり声真似をして話す紫。そんなユーモアセンスがあるとは……一番の驚きは、紫の声真似がちょっと似てた事だけど。何だ、そのギャップのある特技は……本当に忍者の家系なのかもしれない。
そんな疑問はさておき。佐渡さんとは紫の数少ない友人で……いわゆる発酵したお方だ。紫曰く男女問わず同性の恋愛が大好きらしい。
前から僕と青二で危うい妄想をしているのは知っていたが、教室から連れ出すだけで、そんな事を考えるとは……ちょっと背筋がゾワっとした。流石はサバ女、足がはやい。今頃、教室でグフフと怪しげな笑みを浮かべているのが容易に想像できる。
「ともかく、そんな事にはならないから安心してほしい」
「分かった。 ところで、幽◯白◯の話はしないの?」
「残念ながら今はもっと大切な話をしなくちゃいけないんだ」
「そう……。 凍◯の話したかった」
すごくしょんぼりした声を発する紫。どうやら相当幽◯が好きな様子だ。そんなに好きなら、同好の士として原作を片手に語り合いたいな。今度、誘ってみるか。
おっと、今はそんな事を考えている場合じゃない。さっさと、青二を問い詰めないと時間がなくなる。
こほんと咳払いをして、気持ちを切り替える。
「お二人さんは、今日も熱々だねぇ」
「青二、話をそらすな。 さっき、何をあんなに盛り上がってたんだ?」
「あー、それはな」
──そして、放課後。
僕は何故か、青二と紫と肩を並べて帰っていた。今思い返しても、どうしてこうなってしまったのか自分でも分からない。
あの後、青二から聞いた話によると今朝の出来事は『噂好きの学生』というサイトにアップされた記事から始まるらしい。(色々ツッコミたいけど、気にしたら負けな気がするのでスルーする)
そのサイトは、うちの生徒のオモシロおかしな事件をまとめている。
例えば、学内で起きた集団カンニング事件の全容や過去の文化祭で起きたタピオカドリンク偽装事件等の話がまとめられている。中には、何でそんな事をしようと思ったのか理解しかねるものもあった。(別に、聞きたくなかったのに青二が熱弁してきた)
基本的にうちの生徒がバカをやった話をまとめている誰得か分からないすごくピンポイントで変態的なサイトだ。そこにうちの男子生徒が女子小学生をおぶってコンビニにかけこんだという記事が写真と一緒に投稿された。
でも、その写真は少し離れて撮られている上に当事者が分からないようにモザイク加工されていた。どうやらこのサイトの主は面白い事があったとまとめたいだけで、他人を乏しめるつもりはないらしい。
なのに、青二のやつが写っているのが僕だと触れ回り、今朝の出来事につながる。結局、悪いのは青二だった。僕のターンになった時は覚悟してもらう。
ところで、青二が僕だと断定出来たのはとある推理からだ。それは余りにも気持ち悪かったので割愛する。
そして、その推理のせいで、僕は言い逃れが出来なくなり渋々都ちゃんの事を話した。すると、青二が『しろ(都)ちゃんに会いたい!』なんて言い出し、今に至る。
何故か、その場にいた紫も一緒に来る事になり、この摩訶不思議パーティーが誕生した。
「で、この後どうする気なんだ?」
とりあえず、我が家に到着してすぐに2人を僕の部屋へと通し、今後の方針を決める。奇妙な展開で出来たパーティーとはいえ、その辺りはきっちりしておく。グダグダになるのはごめんだ。
「どうって、ここに呼ぶだけじゃん」
「そんな事できるか」
能天気な事を言う青二に『お前は都ちゃんの友達かっ!』とツッコミたくなるが、話が進まなくなりそうなので、今は抑える。
「何でダメなの?」
すかさず便乗してくる紫に『お前もかっ!』と(以下省略。
「あのなぁ、君に会いたたがってる人がいるって言ったら素直に来てくれると思うか?」
『うん』
打ち合わせをする事なく声を合わせれる息ぴったりな思考を持つ二人を心から称賛したい。サッカーをやればゴールデンコンビと町中騒ぐレベルだし、日本のワールドカップ優勝も夢じゃないだろう。まぁ、紫が男に生まれていたらの話だけど。
全く、そう簡単に呼べたら苦労──。
「あのぅ、紫さん。 ち、近い……です」
「都、可愛い。 だから、しょうがない」
「よく、分からないです……あぅ」
しなかった……。
「なっ? 大丈夫だったろ?」
「……そうだな。 二人の言う通りだったよ。不本意だけど」
軽率だった。どうせ無理だと高を括り、言われた通りに呼びに行ったら、都ちゃんは二言返事で来てくれた。
まさか嫌な顔ひとつせず即座にOKされるとは思わなかった。この子は、世知辛い現代の唯一の清涼剤──最後の希望と言っても過言ではない素直さを持っている。今すぐ国宝人間として保護すべきだと思う。
「にしても石見のやつ。 子ども好きだったんだな」
「みたいだな。 僕も驚いたよ」
都ちゃんを連れて部屋に戻るなり、勢いよく紫が駆け寄ってきた。そして、品を見定める商人のように都ちゃんを凝視したと思ったら、いきなり『可愛い』と言って抱きついた。で、そのまま膝の上に乗せ、大絶賛愛でておられる。
「と、ところで、お二人はどうして私に会いたかったのでしょうか?」
子猫のように愛でられている都ちゃんが至極まっとうな質問をする。二人はそれに対し、
「ライバル」
「親友」
『だからっ!』
理解しかねる返答をした。言っている事の意味どころか、どうして最後に声を合わせたのかすら分からない。
「え……ライバル? 親友? あ、あのぅ……?」
都ちゃんも困惑し、目配せで僕に助けを求めてきた。残念だけど、この二人の考えは僕にも分からない。それを、首を横に振りジェスチャーで都ちゃんに伝える。すると、雨の日に捨てられた子犬のような顔をされた。僕は悪くない。
「親友に隠し事はナシだからなっ! 真一っ!」
そんなやり取りはお構いなしに、満足気に肘で突いてくる青二。僕はそれに対し、苦笑いをしながら、目で訴える。本人には、伝わらないように。
「な、なるほど、です」
何かを察して納得してくれた都ちゃんの優しさに胸がチクっと刺されたように痛む。後で、絶対に謝っておく。
「ところで、紫さんの……そのライバルというのは……?」
「ふふん」
待ってましたと言わんばかりに得意気な笑みを浮かべる紫。その様は、背後に『ドヤッ ドヤヤヤッ ドヤッ!!』と文字が浮かんでいるように見える。
「真一の絵はすごい。 だから、私のライバル」
「絵……ですかっ!?」
紫の発言に、心臓を鷲掴みされたかのようにどきりとする。別に隠す程でもないのは重々承知しているけど、まさかこんな形で都ちゃんに絵を描いている事がバレてしまうとは思わなかった。
とりあえず、あまり絵に触れて貰わないように話を進めよう。自然に、クールに。
「紫。 それがどう繋がるんだ?」
「真一がまたキラキラしてた。 だから、会ってみたかった。 ……きっと、この子のおかげだから」
「──っ!!」
最後の方はよく聞き取れなかったが、紫のトンチンカンな返事に溜め息が出る。そういう掴みどころがないのが紫らしいけど、今ばかりはそれが困る。
そのトンチンカンぶりのせいか、膝の上にいる都ちゃんも大きく目を開いて驚いていた。
「何言ってるのか全然分からないぞ」
「そうかな?」
「そうだよ」
「んー?」
不思議そうに首を傾ける紫を見ていると、本当によく分かっていないのが分かる。
「あ、あの、紫さんっ!」
「何?」
「私の部屋で──二人だけでお話ししませんか?」
突如立ち上がり、驚きの提案をする都ちゃん。紫は、何も言わず頷き、二人は僕の部屋を後にした。
「行っちまったな」
「あぁ」
「こっちも対抗して秘密の話でもすっか」
「秘密の話って、何もないだろ」
「実はな……。 昨日、聞いたラッキーアイテム……手に入らなかったんだ!」
「それは、ただの報告だろ」
それから青二と他愛ない話をしていると、あっという間に日が沈み。そろそろ頃合いと、二人は帰宅することになった。
「それじゃあ、またね。 都」
「はいっ! 紫さん、またです!」
あの後、二人の間に何があったのかは知らないけど、帰る頃にはまるで旧知の仲のように挨拶を交わしていた。
「俺もまた来るからねっ!」
「え……はい」
青二との差を見る限り、紫とは相当仲良くなったのが伺える。
「なぁなぁ、真一」
「何だよ」
「俺もしろちゃんと仲良くなりてぇよ。 なんか仲良くなれそうなネタとかないか?」
一瞬、青ニが少女愛好家に目覚めて、今後の付き合い方を真剣に考え直さないといけないと思ったが、青二の事だから友達の友達は友達ぐらいの感覚で、そんな事を言っているのだろう。
全く、急に小声で話しかけてきたかと思えば、何を言っているんだこいつは。誰がそんな事を教えるか──いや、待てよ。そうだ、いい事を思い付いた。
「特別に教えてやる。 実はな、都ちゃんはおすしマンが大好きなんだ」
「なっ!? マジかよ!」
「あぁ、マジだ」
「お前の言ってたラッキーアイテムとおんなじ……こりゃおすしマンをもっと知る必要があるな」
「その通りだ」
普通なら、僕の言ったラッキーアイテムと同じで何かしらの違和感を覚えるはずだが、青二はそんな細かい事は気にしない。
流石は、自称僕の親友だ。手間が省けて助かる。
「確か、お前の部屋にはBDレコーダーがあったよな?」
「あぁ、あるぜ。 まりな姉さんを隅々まで綺麗に見るために買った無茶苦茶いいやつがな」
年齢的に二年近く見れないはずなのに……どんだけ張り切ってるんだ。いや、僕らの世代には年齢制限なんて関係ないってモ◯ハンとグラ◯フが証明済みか。
「おすしマンのアニメを見れば都ちゃんと仲良くなれるのは明白だ」
「確かに、共通の話題はないよりある方がいいしな」
「だろ。 だから、今度一緒に見よう」
「だな!」
「よし、日程はまた連絡する」
「おう!」
トントン拍子で事は進み、青二とおすしマン鑑賞会の約束を取り付けることが出来た。
僕もおすしマンのアニメを見たいと思っていたが、見れるのがリビングしかなかった。流石に、高校生がリビングでおすしマンを見るのは羞恥心に憚られる。もとい母さんの嬉しそうな反応が容易に想像できる……だから、絶対に嫌だ。
なので、青二の部屋で見れるのはとても助かる。
「二人ともさっきから何を話してるんですか?」
「ふっふっふー、それは今度」
早速、都ちゃんに口を滑らせてしまいそうになった青二の口を塞ぎ耳元で囁く。都ちゃんに聞こえないように。
『おい。 こういうのはこっそり見て、驚かせるものだ』
『お、確かにそうだな』
因みに、こう言ったのは僕の為だ。どうせ後から知られる事にはなるけど、こっそり見て都ちゃんを驚かせたい。何か良い反応が見れそうだし。
「あの?」
「やっ! 何でもないよ! なっ、青二?」
「おう! 何でもないぜ! 俺たちは仲良しなんだ! わはははっ」
「そ、そうだな!」
「?」
今知られるわけにはいかないので、苦しい言い訳をし、青二と肩を組み誤魔化す。若干、怪しまれたかもしれないけど、多分大丈夫だろう。
その後、二人を外まで見送ってから、リビングへと入っていく。
「ところで、都ちゃん。 随分、紫と仲良くなったんだね」
「はい! 連絡先も交換しちゃいましたっ!」
「そ、そうなんだ。 へぇ」
小学生と連絡先を交換って、流石は紫。何を考えているのか、さっぱり分からない。
「そこまで仲良くなってるのは驚いたよ」
「あのですね! 紫さんもおすしマンがお好きなんですよ! 私、嬉しくって! えへへ」
白い歯を覗かせ、向日葵のようにニコニコする都ちゃんを見て納得した。成る程、二人の仲が急に進展したのは共通の趣味のおかげか。
というよりここでもおすしマンか。ここまで来ると全てはおすしマンに通ずと思ってしまう。……気のせいか。
「そういえば、どうして紫と二人で話そうと思ったの?」
ずっと気になっていた。あの時、二人には何の接点もなかった。それどころか初めて会ったばかりで、紫のスキンシップにたじろいでいた。普通なら、そんな相手と二人きりになろうとは思わない。それなのに紫と二人で……。一体、紫の何にそこまで興味を持ったんだろう。
「それは……」
昔やっていたクイズ番組の司会者を髣髴させる程間をあける都ちゃん。黙ったまま僕を真っ直ぐに見つめる瞳に、自然と唾を飲み込み、汗が溢れ落ちた。
「お兄さんといえど秘密ですっ!」
「そう、だよね」
わざわざ部屋を変えてまで二人で話そうとしたのだから、そう簡単に教えてくれる訳ないか。
「でも……もし、お兄さんの秘密を話してくれるのなら、私の秘密も話していいですよ」
悪戯っぽい笑みを浮かべる都ちゃん。それは彼女のイメージに似つかわしくなく、何か悪いものに魅入られたかのような不思議な感覚に陥った。つい『これはこれで小悪魔っぽくていい。ギャップ萌えってやつか』なんて呑気な事を考えてしまった。少々、子どもの無邪気さに当てられたのかもしれない。
それにしても、僕の秘密か。もしかして、絵の事を言っているのかな。だったら──。
「交換条件か……なら、悩んじゃうね」
アレは知られたくない。そう思った僕はお茶を濁して、微笑む事を選んだ。
♪
-都の日記-
4月17日 今日、お兄さんのお友達の青二さんと紫さんに会いました。
初めは紫さんのスキンシップに困りました……お酒を飲んだ時のお母さんぐらい大変でした。
紫さんはお兄さんのライバルとの事で、少し気になる事をおっしゃっていたのでお話を伺いました。紫さんも私と同じでした。やっぱり、お兄さんはすごいです。
そういえば、青二さんとは……あまり話せませんでしたが、とりあえずお兄さんとはすごく仲が良いみたいです。
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