緩いはずのパソコンタイム編

 今日はまたまたパソコンをやることに。


 緩いはずのこの時間、なぜかピリッとした空気が張り詰められていた。

 そんな時でも顧問はのほほんとしている。


 なんでこんなに空気が重いのだろう。


「もうすぐ俺らも…」

「そうだなぁ」


 前に座っている先輩はごにょごにょとつぶやいていた。

 もうすぐ俺らもって、いったい何があるのだろう。


 大迫力の火山の画像を見ながら考える。

 CGなのかは知らないけどこんなに爆発的な火山の近くにいたら、なんて想像するのも面白い。


 じっと画像を見つめていると後ろで顧問はすっと立ち上がり、のっそりとした足取りで前に立つ。

 

「みんなに話があるからよぉ、聞いてくれ」

「はーい」


 部活仲間は低いテンションで返事をした。

 いかにもやる気がないのが伝わってくる。

 まあ僕自身もやる気ないんだけどね。


 こういう話のほとんどはどうでもいい内容のものが多い。

 顧問は暇つぶしのために何か話題を持ちかけたのだろう。


 顧問はみんなの注目が集まるのがわかると思い口を開けた。


「もうすぐ三年生が引退するんだよねぇ。というかさぁ明日なんだけどどうする?」

「え?」


 どうするって言われても…。

 

 顧問は真剣な顔で言うがみんなはぽかんと口を開けてたままだ。


 顧問よ! もっと早く言ってくれ!


 張り詰めた空気の正体はわかったけどこんなに引退って緩いものでしたっけ?


 


 

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