第3話 案の定
それから1ヶ月くらいして初めてのデートはディズニーランド。その日のうちに私達は結ばれた。 ちょっと大人な彼との付き合いは、今までの男の子達とは違っていた。私も大人の男性に引かれてしまう、そんな時期だった。
彼は私の勤務する病院の取引先の人だったので、飲み会で一緒になる機会が多かった。彼の家庭は市外にあったので、飲み会があるといつもビジネスホテルに泊まる事が多かった。その度に、私は飲み会上がりで彼の泊まっているホテルに直行して彼が帰ってくるのを待っていた。
誰にも見付からないようにするスリルもたまらなかったし、帰ってくる彼の姿と抱き締められたときの彼の匂いを想像しただけでニヤニヤしてしまう・・・。
そう。案の定、1年くらいしたら私は彼にどっぷりはまっていた。バカな女。そうなるのはみんな解っていましたよね?
彼の家庭について、全く気にならない訳ではなかった。やっぱり付き合いが長くなれば、気になってくる・・・。
でも、聞いちゃいけないよね?聞いたら終わると思うよね?私もそう思ってしばらくは何も聞かなかった。だって、お互いが楽しんでるだけ。彼は家庭を守りたいはず。関係は壊したくないから、まぁいっか。
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