#2 デスゲーム

体育館に着いたら全校生徒の3分の2ぐらいの人達が集まっていて驚いた。


「思っていたよりも人がいるわね...。」

「そうだな...。」


そんな話をしていると、見覚えのある後ろ姿が見えた。


「あ、『しず』も来てたのか...。」


『しず』と呼ばれた彼女の名は『柳ヶ瀬やなか 雫玖しずく』だ。去年まで同じクラスで4人でつるんでいたが、今年は別のクラスになってしまった。でも、昼休憩は一緒に弁当食べるし、そんなに疎遠になったわけてはない。


「しずはどうしてきたの?」

「3人も来るだろうと思ってね」


そう言い笑顔になると、羽琉の顔が真っ赤になった。『あー、そういうことか...』と思っていると、また放送が鳴り響いた。


「キーンコーンカーンコーン......」


少し、無言の時間が続いたあとさっきと同じ機械音が鳴り響いた。


「えー、今、体育館に集まってもらった皆さんには私達が用意した『デスゲーム』に参加してもらいます。」




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