第90話 でぶ、でぶ、ひゃっかんでぶの話
やあ、おいらです。
姉さん、事件です。と、書いたところで思ってしまいました。これがパロディだとわからない方がいるのではないかと。おいらは、別に実の姉に何か報告したいわけじゃないですからね。もう、実の姉なんか一年近く会っていない。たぶん、今月か来月に会うことになるでしょうが、できたらバックれたい。ああ、なんのパロディかはご自分でお調べください。
ところで、ついに、ついにその日がやってきましたよ。今日は月に一度の精神科の日だったのですが、せっかちなおいらは、また本来の時間より早く、支度を始めました。でも、今日に限ってはそれでよかった。だって、ズボンが入らない。ボタンはね、二回くらいではめられたのよ。ところが、フックがかからない。こんな事態は初めてですよ。全然、かからないから、場所を変えようという、訳のわからない思考に入ってしまい、台所に行ったんですが、当然ダメ。結局、台所と部屋の間でやっとかかりました。フックが変形していたらどうしよう。おいらにはこのズボンしかないんだ!
おいらは自分の姿形を見るのが昔から嫌いなんで、鏡がないのですが、想像するに『いなかっぺ大将』の風大左衛門みたいになっているでしょう。腹は出てるけど、へそは出てないよ!
結局はいつも通り、予定より早くウチを出てしまった。性分だから仕方ないね。駅についたから、一服と思って、ぶどうサイダーを飲んでしまった。あちゃあ、やっちまったな! 痩せる気ないのか、おいらは。無意識に炭水化物を吸収している。非常にまずい。ダイエットをしなければ。しかし、食事量を減らすのは厳しいなあ。おいら、なぜか大食いの時期と少食の時期があるのだが、完全にいまは大食いの時期だ。精神的ダメージを食らうのが一番有効なんだけど、自殺しちゃうから無理。運動なんですけど、皮膚科でもらっている飲み薬がさあ、副作用が強くて、眠ってしまうんですよ。寝ては読書。寝てはパソコン。寝てはTV。ここ最近のタイムスケジュール。夜中に散歩する? たぶん、人生初の……いや、二回めか? の職務質問を受けるのは確実だね。(うーん、あのキチガイの時、三人の警官に囲まれて、その一人と相撲をとっちゃった、あの事件は職務質問なんでしょうか? なぜ、公務執行妨害で逮捕されなかったんでしょうね)
まあ、できることから始めよう。スナック菓子をやめる。以上。ああ、いまテーブルにある、アルフォート リッチチョコはどうしよう? 元妻にやるかなあ? もったいないなあ。
あと、言っておきますが百貫デブというのは体重、約二百キロですからね。おいらはそんなに太ってない。そういえば、百貫デブの力士がどっかに入門したね。絶対に膝をやるからさ。相撲取りの大型化は止めないと。照ノ富士みたいに、大関から序二段になっちゃう力士が増えるよ。まあ、おいら、炎鵬より太っているような気がする。膝には気をつけよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます