第84話 あたまにちがのぼったらさあの話
やあ、おいらです。
夜、『アメトーーク』を観ていたんですが、どうも面白くない。おいらは思うのです。この番組の賞味期限もそろそろ切れたんじゃないかと。『日曜もアメトーーク』もあっさり打ち切りになりましたからね。前はさあ、ホント、腹抱えて笑っていたのに、全然笑えない。いいメンバーもいたけど、知らないし観たことない芸人さんがいると正直、つまらない。もしかして今後、露出が上がって、おいらも慣れてきて、笑えるようになるかもしれないけれど、いまはダメだ。芸人に人見知りしてどうすんだともいえますがね。
樋口明雄さんの『クリムゾンの疾走』って文庫本がなぜか去年の一月刊行なのに在庫がないって、怒り狂った話はしましたよね。
あのバカ書店にはネットで各店の在庫を調べられる機能がありまして、検索したら、ららぽーと立川立飛という僻地(?)にあったという話もしましたよね。で、元妻に「取り寄せておくれ」と頼んだのが、彼女が釜山に行くずっと前。なのに全然やってくれなかったのです。おいらは粘着質なので、毎日、在庫検索をして立川立飛店の在庫を監視していました。なぜなら、Amazonなどで、千円以上の高値が付いていたのです。おいらの灰色の脳細胞は考えました。「こりゃあ、樋口明雄さん、徳間書店と喧嘩かなんかして版権を引っ込めたんじゃないか?」と。
おいらは執拗に、在庫を監視し、「元妻ちゃん。取り寄せて〜アハーン」とメールを送り続けたのですが、なんか、元妻は釜山帰りに雑誌大量地獄、精神科に通っているブスな女店長による、仕事丸投げ地獄で、通し勤務状態に陥り、イライラが爆発しており、おいらに超ぼやきメールを送ってくる始末。こういうこと、あんまりないんだよなあ。だから、全然取り寄せしてくれなかったんです。
で、今日も在庫チェックしたら、本が東急プラザ戸塚店に移動してるの! これはさあ、客注がでて、東急プラザ戸塚店のサービスコーナーが立川立飛店から、本を取り寄せちゃったってことだ! あちゃー。おいらは頭に血がのぼってしまって、元妻に、「どういうことだ!」と怒りのメールをしたのです。心臓が止まるくらいエキサイトしてしまったのです。
しばらくして、落ち着いたおいらは「大人気ないことをしてしまった。Amazonで買おう」と反省して、お詫びのメールを送って、『夜の巷を徘徊する』も観ないで寝てしまいました。ああ、録画はしてあるのよ。
で、熟睡してたら、突然チャイムが! なんと元妻が現れ、前に頼んでいた別の本を持ってきました。普通、こんなことはないし、普段だったら、この時間はおいら起きているので、全くもって間が悪い。
で、目が覚めたから『クリムゾンの疾走』をAmazonで調べたら、あれ? 定価になってる。おいらは腐った脳で考えました。「もしや……」。予想は当たりました。本やくらぶに『クリムゾンの疾走』の在庫がついたんです。なんとまあ、これはどう考えたらいいんですかね。禍福は糾える縄の如しってとこですか。四時になっちゃった。ペットボトルごみを捨てに行こう。
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