第11話 ねむれないからだぶんをかきなぐってときをやりすごすの話

 やあ、おいらです。


 火曜の夜って深夜のバラエティー番組、つまらないんですよ。『ソノサキ』っていうバナナマン司会の番組が面白いって、元妻が前に言っていたので、何回か観たのですが、それによく出てくる、人気ナンバー1ホストのローランドってやつ、知ってます? なんかものすごく稼ぐらしいの。ホストってそんなに儲かるのかあと口がポカーンとなってしまいます。おいら的には、男のくせに化粧しやがって、ローマ帝国だって、男が化粧をしだしたから滅んだんだぞ。日本だって、貴族の男どもが白粉して眉毛書いてさ、結局は武士の政権になるんじゃねえかよと反感感じるわけです。だから、ローランドがどんなに内面が優れていてもおいらは嫌いなの。だから『ソノサキ』は観ない。

 なので、早く寝ようと思って、十一時過ぎに睡眠薬を飲んで、お布団に入ったはいいけれど、眠れない。まあね、不眠症だからいつもあることだし、明日はゴミ出しがないから、寝坊をしてもいい。

 で、最近はまっている、カルピスを飲んだのです。カルピスウォーターではありませんよ。原液を水で薄めて飲む方の、本当のカルピス。初恋の味がします。びっくりしたのは今、カルピスはビンではなくてペットボトルに入っているの。最初、おいらはこれをカルピスウォーターだと思って、危うく、原液を飲みそうになりました。まあ、なんという名称か知らないんですけど、ドレッシングとかめんつゆについてる、丸い取っ手に指を突っ込んで開けるやつがあったからさあ、血糖値急上昇のクライシスは防げましたけどね。

 おいらがなんで、急にカルピスを飲み出したかというと、枕元に、長澤まさみが現れて「ペコリさん。私を飲んで」っていうんですよ。ゴクゴク飲みましたよ。なんて言っても誰も信じないですよね。そりゃあ、そうだ。ウソだピョーン。

 本当の理由は、「もしかしたら、カルピスは健康にいいのではないか?」と考えたわけです。その時、養命酒という選択肢もありましたが、あれは重いですね。で、カルピスを選んだのですが、前にねえ、通販限定でカルピスのメーカーから、アトピーに効く乳酸菌のサプリメントというのを買って、飲んでいたんですよ。ええ、もちろんキチガイのときね。そしたら、その時は、お肌すべすべだったの。たださあ、いまは貧乏だから、通販の方はムリ。だいたい、おいらはネット通販は一生しないと決めているからね。

 そして、最大の問題は吉田沙保里のR-1がさあ、ちっとも効いている感覚がないわけ。元妻は「R-1を飲むと花粉症が軽減する」とか言って、毎年、今時分から飲みだすんですけど、おいら、『アレルギー大王』と呼ばれているのにスギ花粉には強い。全くアレルギーがない訳でもないみたいなんですが、春にマスクなんてしませんよ。おいら、だいたいさあ、使い捨ての密着マスクっていうのかなあ、あれがどうも苦手で、昔ながらの綿マスクがいいの。あれは、洗えば何回も使えますからね。前は、毎日働きに行っていたからマスクしていたけれど、いまは病院に行くだけだから、していないの。そうしたらさあ、前日に一緒にいた元妻が体調不良で会社休んだってメールがきたんですよ。まさか、インフルエンザ? じゃあ、おいら感染間違いなしじゃん。だから、「とっとと病院に行ってインフルエンザかどうか調べてこいよ」と命令したの。そうしたら「平熱だから、行かない」だって……単に、酒の飲み過ぎ? わからないから放置。


 その元妻に、無理やり読まされた文庫があまりに面白かったので、その後の読書が今ひとつスイッチが入らないのです。題名はのちにお教えしますが、今読んでいる本もすごく面白いのです。でも、集中力にかけてしまいます。

 本当だったら、その元妻に勧められて面白かった作者のこと、本やくらぶで検索して、文庫があったら、買っちゃえばいいんですが、そういう作業がどうもかったるい。去年の終わりあたりは、樋口明雄の『レスキュードッグ』のシリーズか宮部みゆきの『模倣犯』あたり読んだろか! と思っていたのですが、どうにも気力が……そういうの調べている時間があったら、なんか書きたい気分なのです。でも、だんだん、テンションさがってきた感じ。もしかしたら鬱に転じたかなあ。


 だって、まだ二千字に行っていないのに、正直疲れてきました。

 たまには、短くてもいいか? 一応、考え中。


 大相撲の話をしていいですか? ダメですか。でもするよ。

 おいらが相撲を見だした時に一番好きだったのは、若嶋津でした。彼って、無類の強さで、“南海の黒豹”って言われて大人気でしたよね。歌手の高田みずえさんと結婚するし、人生の最高潮。大関に昇進し、体の成長が千代の富士に似ていたので、横綱まで行くって言われていました。でもねえ、糖尿病になっちゃうの。力士って無理して食べるからさあ、糖尿病は職業病ですね。体はしぼんでしまい、毎場所、ギリギリ勝ち越すという危なかしさ。おいら、弱い者が好きなんだよなあ。ひねくれているから。

 まあ、結局引退に追い込まれるんですが、松ヶ根部屋を作ります。二所ノ関一門って、独立大歓迎なんだよね。それが、なぜか二所ノ関一門の総帥に指名されます。なのに、突然ぶっ倒れてしまった。お加減はいかがなのでしょう? 心配です。禍福は糾える縄の如しですなあ。


 眠くなってきました。おやすみなさい。

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