第5話ご主人を愛しているか

「ももちゃん、ご主人を愛している」

「愛しているわ、もちろんよ」

「じゃあ、僕は」

「もちろん、愛しているわ。だって中3からの大切な友達じゃないの」

「そう言えばよくももちゃんちやまなみちゃんちに遊びに行ったなあ。そうだね、二人共大切な友達なんだ」

「そうよ、坂東君は、私の大切な人よ」

「まなみちゃんも私も女子高だから、男の子の友達は足立君と坂東君くらいしか居ないの」

「だから、この先ずっと友達で居てほしいの」

「わかった」

「坂東君は私の事どう思っているの」

「いやあ、先月からこんなふうにしてくれて、本当感謝しているよ、おまけに、まなみちゃんにまで声を掛けてくれて感謝してるよ」

「違うのまなみちゃんと電話で話していて、口がすべったの、そしたらまなみちゃんが『私もしてほしい』って言うのよ、びっくりしちゃった。どうなるかと思った」

「実は、僕は中学のときから、ももちゃんとまなみちゃんが大好きだったんだ。だから、今は最高に幸せだよ」

「男の人は外でいっぱい遊べるでしょ、女の人はそれができないの。だから、坂東君みたいな友達が必要なの。これからも、よろしくね」

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