不老不死である吸血鬼ロゼが自殺願望者である人間ザボと出会うところから物語が始まります。死ぬことができないロゼと自ら命を落とそうとしていたザボ。この2人が生と死の対比を上手く表しています。登場人物3人にそれぞれ魅力があり、会話をしているシーンも魅力的です。ロゼの心理描写も描かれていて気持ちの変化なども読み取れます。良い物語に出会えました。是非皆様もご一読ください!
この物語の吸血鬼は死ねません。そして彼女が恋したのは人間でした。いずれは必ず彼女の想い人に訪れる”死”と、死によってその色を増す”生”の対比が美しく描かれています。終わり方は読み始めから想像のできるものかもしれませんが、だからこそキャラクターの言葉が美しく際立つのだと思います。是非ご一読ください。