第7話 誰あんた?
摸神「なんじゃこりぁ~!?」
摸神の目の前の美少女は、
「エルドラドだが、なにかあるか?」
と言った。
まるで、恋愛コメディ異世界マンガで結構あるあるな展開になっていた。
...がそのエルドラドと名乗った少女に殺気を放つように摸神はにらみ思った。
摸神(やはり、現実はラブコメとは違う。
意識したら負けなんだ。)
エルドラドらしき者は首をかしげた。
賢者「おーい、私を忘れていませんか~。」
賢者がささやいた。
多分この場にいた誰もが気がつかなかったのだろう。なぜなら、その状況を見ていなかったからだ。
摸神「賢者か。」
賢者は、
「私だって人間化出来るんですからね」
そういって賢者は剣一の前に姿を表した。
身長は高めで、髪は腰までのびていて、黒と紫の髪の色をした少女が煙とともに現れた。
摸神は、
(ここは、エデンか?)
と思いながら考えるなと自分に言い聞かせた。
エルドラドらしき者「どうした?」
賢者「どうしました?」
二人は息があったように言った。
剣一「あ、あぁ。大丈夫だ、多分な。」
曖昧な言動のためか、二人とも疑問をいだいた。
そこで剣一は、自分の気になることと、これからどうするかについてということに話を変えた。
まずは、自分の気になることからだ。
剣一「そういえば、なんでお前らは俺の言葉が分かるんだ?」
これは結構な謎だった。
ネットのコメントにも疑問として上げていた者もいたほどに。
エルドラドらしき者「それは、お前の話している言語が、昔の仲間が使っていた言語だったからだ。初めてあった時は驚いたけどな。確か現代の言い方だと、超古代言語のひとつ「ニホン語」だったか。」
案外、普通に母国語だったため摸神は驚いた。
摸神「この世界に日本ってあるのか!?」
叫ぶように言った。
エルドラドらしき者「そこまではわからんが、その日本とやらは、あるかも知れんぞ。」
摸神は喜びに満ちていた。
摸神「なら、話は簡単だ。日本を探すぞ。」
結構な勢いの啖呵をきった。が.....
エルドラドらしき者「あるかも知れんと言っただけであるとは言っていないぞ。」
とエルドラドらしき者が言ったら、摸神の喜びが消え失せた。
摸神「これからどうするか?」
低く残酷で落ち込んだ感じの声でため息混じりに言った。
賢者は、
「私のこと忘れてますよね。まぁいいですけど。近くの町がいいと思います。ここから南南東を20㎞歩いたところに人族が協定を結んでいるモンスターの町、「エデルガルト帝国」という小さな帝国があります。元々は、独立国家だったのですが、王が代替わりして、人族と協定を結んだのでしょう。そこに行くのが得策だと思います。」
摸神は、
「その案、のった!!」
といいながら立ち上がった。
エルドラドらしき者は、
「好きにしたまえ。」
と上からだが、首を上下にふった。
そのエデルガルト帝国に向かって三人は歩きだしたのだった。
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