phase3.5

 長い間登場していた太陽が、すっかり舞台袖に引っ込んだ。ようやく訪れた夜に、やっと体から力を抜かすことができた。美月は伸びをしながら、旅館の窓からその向こうを覗き込んだ。


 上も下も真っ暗の真っ黒なのでよくわからないが、窓の向こうに海が広がっていることが、わずかな光を反射して水面が揺らいでいることからわかる。


 チェックインをしたときはまだ日が出ていて、その際窓を覗いたとき、向こう側全面に海が横たわっていたのを見た。窓ガラスが間にあるというのに凄まじい解放感を味わい、やっぱりオーシャンビューは良いなと、美月は改めて感じた。


 窓際から、座卓の座椅子に戻り、背もたれに背中を預けた。色々あったが、中身の詰まった、濃い一日であったと、美月は思い返した。


 移動中の、ハルとクラーレの姿が浩美にばれそうになるハプニングから始まり、グルメフェスを楽しみ、そして予定には一切無かったゴミ拾いを行った。


 フェスのごはんは美味しく、ゴミ拾いも大変だったが、ゴミが徐々に無くなっていくのは気持ちよかったし、何よりハル達とじっくり話す機会ができたのが収穫だった。


 旅館に向かった後も満足だった。チェックイン後すぐに向かった大浴場では肉どころか骨すら溶けるのではないかとリラックスしたし、その後部屋で食べた、海の幸を惜しみなく使った夕食は、本当に頬が落ちるかと感じた。


予定外のことが相次いで重なった割には、最終的には、良い結果を招いていた。


「本当、なんとかなるものなんだなあ」


 美月は座卓の上にある平たい箱を開け、中のものを取り出した。そこに入っていたのは三色団子のパックに、種類が様々の煎餅と饅頭の袋だった。


 団子を取り出し、ぱくりと口に入れる。程よい弾力と、柔らかな甘みが口の中に広がる。


 一旦お茶を飲み、その横の洒落た缶も開けた。中には焼き菓子の詰め合わせが入っている。中の一つである大きなマドレーヌを半分に割って、これも口に入れた。ふわふわなのにしっとりしていて、優しい甘みの中に、ほのかなレモンの味がこれ以上ないほど良いアクセントになっていた。


「あああ美味しい! 反っ則!」


 座卓の下で、伸ばした両足をばたつかせていると、何か硬いものに当たった感触がした。

 向かいに座っている、足をぶつけられた穹が、じとっと呆れた目を向けてきた。


「姉ちゃん、夕食の後によくそんなに食べれるね……」

「あれ、おやつは入る場所が違うのは常識でしょ?」


 頬に手を添え、お菓子を頬張る美月の姿に、穹は苦く笑った。


「ま、僕も食べてるんだけどね」


 穹は煎餅を手に取ると、封を開ける前に手でぱきぱきと割った。


 このお菓子の詰め合わせをくれたのは汐澤だった。

借りたゴミ拾いの道具を返そうと公民館に向かった直前、ちょうどフェスが終了し、準備も終わっていた。


 弦幸と浩美を待ちつつ、公民館で未來と別れようとしたとき、全力疾走をしてきたように息を切らせた汐澤が現れた。こちらが縮こまりそうなくらい何度もお礼を連呼しながら頭を下げ、美月と未來にそれぞれこれを渡したのだ。


 明日もっとちゃんとしたお礼を渡すが、今はこれしかない、でも何もしないままなのはもっと嫌だからと、そう言っていた。

受け取らないのも逆に相手を傷つけるだろうと判断し、家族とも相談した結果、受け取ったのだ。


 しかしそれ以上に、貰ったものがあった。


 あの砂浜の辺りで飲食店を営み、今回のフェスにも参加していたという店の人達を、連れてきていたのだ。その店には美月も行っていて、見たことのある顔が並んでいた。


 彼らは美月に穹、未來の姿を見るや、泣き出しそうな顔をして手を取ってきた。何事かと思う間もなく、あらん限りのお礼の言葉が、次から次に口から飛び出してきた。宝くじの一等が当たっても、ここまで嬉しそうにはならないんじゃないかと感じるほどだった。


 何度ありがとうと言っても足りない、なんと言ったらいいのかわからない、もうすっかり諦めていた、けれどおかげで、希望が見えた……。


 そのようなことを言っていた。更に、美月がその人達の店に来たことを、覚えていた。


 本当に美味しそうに、幸せそうに食べてくれる美月は、フェスの出店者達の間で、軽く有名人になっている。汐澤からそう聞かされたとき、美月はさすがに動揺を隠せなかった。


あの子が来た店は、将来繁盛する。一日で、そんなジンクスまで生まれるほどだったという。


 それくらい、料理を作った人に対して、何よりの幸せを運んでくれたのだと、店の人達や、汐澤は言った。そしてまた、本当に来てくれてありがとうと、お礼を言い始めた。


顔をくしゃくしゃにして、目に涙を溜めて、お礼を何度も言われる。美月はそんな経験を、覚えてる限りではなかったので、どう反応を返せば良いかわからず、されるがままになっていた。


 しばらくその人達に捕まっていたが、全く嫌な気持ちはしなかった。

ほんのちょっと思い返すだけで、体がこそばゆくなってくる。比例して、胸の内側が、妙にぽかぽかと気持ち良い温度に高まっていく。


 気がつけば、座卓に両肘をつき、ふんふんと鼻歌を歌っていた。


「まさかあそこまで喜ばれるとは、思ってなかったなあ。でも、なんとかなって良かった。結果オーライだよ!」


 そうだね、と煎餅を食べ終えた穹が微笑みながら、目線を落とした。そこには、ノートや紙のようなものが、幾つか広がった状態で置かれてあり、筆記用具も傍に置かれていた。


「ねえ、穹、さっきから何してるの?」


 穹は手元と美月の顔を交互に見やった。


「宿題」


 その台詞は、美月の思考回路を寸断させるには、充分すぎて困る威力だった。

「何それ。穹、おかしいんじゃない?」

「いや、土、日、月と旅行だけど、火曜日は普通に学校あって宿題提出しなきゃでしょ。この三日間のどこかでしとかないと、いつやるのって話にならない? 帰ってきた日は疲れてるだろうから出来ないしさ。幸い、今日はそこまで疲れてないし」


 食後しばらくして、弦幸と浩美がもう一度大浴場に行くと言い出し、美月と穹を誘ったが、美月はおやつが食べたかったので、理由も述べた上で断った。穹は行かないと一言だけで断ったが、その衝撃たる理由に、美月は驚愕してもしきれなかった。


「今日は遊ぶだけに集中する日ってこと、わかってるの穹……? なんでお勉強してるわけ?」

「いや知らないよ。父さんと母さんにも言われてたじゃん、ちゃんとしとけって。姉ちゃんも宿題、持ってきてるんでしょ?」


 いつものおどおどした穹はどこへやら、淡々として真理を突いた物言いが、小気味よく出てくる。


 美月は言葉を詰まらせるほかなかった。確かに穹の言うとおり、この三日間するようにと、両親、特に浩美に強く言われ、不承不承だったが、宿題を持ってきていた。けれど、今日やるという予定は、脳内の予定表に一文字だって書き込まれていなかった。


「予定には無かったんだろうけど、明日に延ばしても同じことだよ」


 見透かされたように言われ、美月は撃沈した。重くなった頭を垂れ、食べきったマドレーヌの袋を音も立てずに置いた。

 そんな美月を置いて、そうだと穹は急に明るい声を出した。


「ハルさんに教えてもらおうよ。父さんも母さんも長風呂だし、マッサージ椅子もやってくるだろうから戻ってくるまでだいぶ時間がかかるだろうし」


 わからないところがあったんだよねと、美月の返事も聞かずに、穹はリュックサックにしまったコスモパッドを取りだし、ハルへと連絡を入れた。プルルという音が、和室内に流れる。その音は、もう観念しなよと言っているようだった。


「ハルさん、こんばんは。今いいですか?」

『ソラか。構わない。どうした?』


 穹が手短に宿題を教えて欲しいことを伝えると、ハルはすぐに了承してくれた。美月にとっては、してしまったというべきか。


 テレビ電話じゃ無いからやりづらいんじゃと口を挟んでみたものの、問題ない、数学なら更に問題ないと、ばっさり返された。


 かくして、座卓の真ん中にコスモパッドを置くと、美月と穹は向かい合った。聞こえてくるハルの声を頼りに、美月はしぶしぶ頭を働かせなくてはいけなかった。




 「……となる。よって答えが、そうなるわけだ」


 ハルはきっちりと背筋を伸ばして正座していた。話す相手が存在しない壁に向かってひたすら話しているが、故障したのではない。


 クラーレは嘆息をしそうになり、寸前で止めた。隣にシロがいるからだ。


 ハルの手配したこのテントの中で、シロは休憩を挟みながら、ひたすら飛ぶ練習をしている。走って飛び出しては、床に着地しての繰り返した。


 たとえため息という些細なものであっても、この集中力を阻害する恐れのあることは、極力したくなかった。


 ハルの頭のテレビ画面の辺りから、通話越しにミヅキの声が聞こえてくる。


『うう、お勉強嫌だ……。嫌で嫌でしょうがないよ……。今すぐ逃げたい、逃げ出したい、逃亡したい』

『姉ちゃん、プライドってものは無いの?』


 冷たいソラの声も聞こえてきた。


『はっきり言ってプライドのほうが負けそうになってるよ! 白旗あげかけてるよ! でもまだ残ってるから逃げてないんじゃないの! 穹にも未來にも負けるなんてさすがに恥ずかしい! ……あれ、そういえば未來は?』

「寝ている。ソラから連絡の来る2分53秒前に、“おやすみなさ~い”という連絡が入った」

『ハルさん、今のって声真似ですか……?』


途端、ミヅキの大きな笑い声が入った。何かおかしかったか、とハルが返した途端、更に声は大きくなった。


『姉ちゃん、隣の部屋にも人がいるんだから、大きな声を出さないでよ……! って、そろそろ父さんと母さん戻ってきそうだな。ハルさん、ありがとうございました。おかげで終わりました。残りは自分達でなんとかできますから。おやすみなさい!』

『私も穹も数学苦手だからね。ハルいなかったら詰んでたよ。ありがとね! おやすみ! あ、ココロとシロとクラーレもね! おやすみ!』

「わかった。役に立てたなら何よりだ。おやすみなさい」


 ぷつんと音がして、室内に静寂が訪れた。ピ、ピ、というシロの鳴き声や、ハルが抱いているココロの舌足らずな喃語が時折混じるが、どちらもこの静かさを満たすものではなかった。


「42分39秒か……。長々と通話してしまい、すまなかった」


 この場面では、謝罪を入れるのが定石だし、マナーになる。ハルが謝ったのは、そういう理由からだろう。クラーレは何も答えずに、目を落とした。

 相手側は苦にも楽にも感じていないだろう沈黙が流れたときだった。ココロが白い顔を赤くし、泣き始めた。


 ハルはまず第一にココロを抱きかかえると、対象物をスキャンするようにじっくりその目を見た。その間、ココロは泣きっぱなしだった。けれどもハルは、あやす素振りをみせない。


 何をしてるんだろうと思っていると、すっと立ち上がり、置いてある鞄の中からミヅキがココロに渡したぬいぐるみを取り出した。


 それをココロに見せると、彼女は涙で濡れる瞳でぬいぐるみを認識した途端、波が引いていくように泣き声がやんだ。


 ハルの世話には、文句の付け所が無い。素人目にだが、乱雑に扱うところなど一つも見当たらず、むしろ人間がするよりも、細部にまで気を遣っているようにも見える。


 完璧極まりない育児。その事実は、どうあがいても、認めなくてはいけない。けれど。


 音程は寸分狂っていないのに抑揚がまるで無い子守唄を聴かされ、人の形をしているのに鉄のように堅い機械の腕で抱かれ、一切笑いかけず、ただココロを義務的に抱っこしている。その事実があるということも、認めなくてはいけない。


 保護する必要があるから、保護している。世話が必要だから、世話をしている。適当に扱う必要がないから、妥協せずきちんとする。しかし、それ以上のことをする必要がないから、していない。


クラーレは、疲れたのか隣で横になっているシロの背を撫でた。


「あんた」

「私のことか? 私はハルだが」

「……。……質問がある」

「なんだ?」


 クラーレの問いを待つハルと、ハルを見ているココロを見比べる。


「ココロのことを、大切に思っているか? 親代わりみたいなものだろ」


  ハルがココロを見、次いで確認するように、クラーレを見た。

 ふむ、とハルは小さい声を出した。どういう意味でのふむ、なのかわからなかった。


「クラーレ。私は、ココロを産んだわけじゃない。だから、生みの親ではない。かといって、育ての親とも違うという認識を持っている」

「なんでだ?」

「ココロにあげられる愛情というものが、わからないからだ。愛情は心から生まれるわけだから、そもそも私には存在しない。親代わりを名乗らないのは、一般的に求められる親代わりの資格がないからだ。だから、ココロのことは、自分の子としてではなく、仲間として見ている。まだココロは一人で生きられない。生きていくには、保護下に置かなくてはならない。その役目を、私は責任を持って負う。仲間として、それが務めだからだ。」


 シロが膝の上に乗ってきた。ふう、とクラーレは息を吐き出した。

 もしこれで、私はココロの親代わりを務めているが、愛情がわからないなどと言ったらどうしようと思っていた。


「大切の感情は、はっきり言ってわからない。けれどココロは、きちんと成長を遂げてもらい、ココロ自身が幸せだと感じる人生を生きてほしいという見解を抱いている。そうならない利点が、存在しないしな」


 ココロはきっと、成長したら可愛くなるだろう、とクラーレは予想していた。大きくてくりくりとした目は、笑うとその真価を発揮する。きっと、引く手あまたになるはずだ。


 そうなったとき、ハルはちゃんと、その中に紛れる悪い虫を見抜けられるのだろうか。不埒な輩からココロを守り、ちゃんとココロを幸せにできる奴を見つけられるのだろうか。


 ちゃんとできるのだろうと、すぐに答えが出た。情からではない。客観的にみてだ。

ココロにとって障害があると判明した場合、きちんとそれを伝えるのだろう。何かにつけて分析したがるこのロボットは、抜け目なく計算するだろう。


 ハルが見ているのは、計算の過程とその結果。いわば数字だ。ココロの姿そのものは、恐らく見ていない。


「クラーレ。この質問の意図は、一体何だ?」

「……はっきりとさせたかったことを、はっきりさせたかっただけだ」


 ハルはそうかと言ったきり、それ以上何も聞いてこなかった。


「このようなやりとりを交わすのも、ミヅキの言う今回の作戦とやらの絆の強化に繋がるのだろうな。クラーレはどうだったか? 今日、ミヅキやソラやミライと接して、何か変化を掴んだか?」

「さあな。ただ、あの三人は仲が良いってことはよくわかったな」


 そうだろうなと、ハルは頷いた。

クラーレはハルから距離を置くように、体を動かして壁際に移動した。


「あんたはどうだ?」


 我ながら、意地の悪いことを聞くと感じる。というより、聞く前から答えがわかっていることを聞いている自分のほうが、よっぽどおかしい。

 いや、とハルはゆっくりと首を左右に振った。


「人と人との間に芽生える一体感や愛着心は、あまりにも複雑すぎて、私のコンピューターで理解できる範疇を超えている。だからミヅキの提案の成果は、対象を私に限っていえば、失敗だろう」


 クラーレは手元を見た。そこに意識を集中させようと思っていたシロは、いつの間にか眠っていた。撫でようとしていた手が、シロの背中ではなく、床の上に落ちた。


 クラーレは美月が絆の強化合宿云々を言い出したとき、その中の対象者にはもちろんハルも含まれているという、暗黙の前提があったように感じていた。ハル相手では、その目的が成り立たないということを、すっかり忘れているようだった。


 美月や穹や未來がハルと接している姿を見て、クラーレはいつだったか、どこかの星の町どこかの町で、人間にとても似ているが、よく見ると機械だとわかるアンドロイドと歩く子供とすれ違ったことを、思い出した。


 その子供は、非常に楽しそうな笑顔を浮かべていた。プログラムとわかる笑顔を相手のアンドロイドが見せていても、全く気にしていなさそうだった。


 このように町中やメディアの中などでよく見かけるアンドロイドは、星を超えて大人気の商品だった。見た目が人に近ければ近いほど、人は親近感を抱きやすく、やがて人相手と、同じような情が湧いてくる。


 感情の類いを出さなければいけない場面にならないと、アンドロイドか人かわからない――。つまり、一度見て外見で判断するのは不可能なほど、人間とそっくりのアンドロイドの人気が出やすかった。


 殊にバルジ製のダークマター商品は、人の感情を分析模倣する機能を内包しているおかげで、感情を人に“見せる”ことが可能となっている。よって、外部も内部も人間にとても近い、極めて巧妙で精巧な作りをしているのだ。


 もちろん非常に高い評判を得ており、アンドロイドといえばダークマターで、アンドロイドといえばダークマターと言われるほどだった。実際ダークマターは、特にロボット開発方面に強い。


 町ですれ違った子供が連れていたアンドロイドにも、七芒星の中央に二重のハートマークが描かれた、ダークマターの社章があった。


 ほんの少しの違和感に目を瞑りさえすれば、そのアンドロイドは人とほぼ同じだった。


 けれどこちらがどんなに情を湧かせても、大切に思っても、向こう側が同じことを思うのは、無い。永遠に、人間側の一方通行だ。そしてそれは、ハルにも同じことを言える。


 人と接することを前提とし、人にあえて似せて作ったアンドロイドとは違い、ハルは外部も内部も人間に程遠い。本来、親近感も情も抱きにくい相手のはずだ。


 それなのに。


 なぜ、ああも人間が集っているのだろうか。なぜ、信頼されているのだろうか。なぜ、大切だと思われているのだろうか。


 自分は人間で、ハルはロボット。なのに、こんなに違うところがある。


 どうして自分はベイズム星に生まれたのだろうと思ったのと同じくらい、何度も考えた。


 今いるテントもただのテントでは無く、優秀な技術が搭載されているものだ。室温も快適な温度に保たれている。


 それなのになぜ、自分の胸の辺りは、こんなに寒いのだろうか。

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