涙の決断

 僕はそれを見る度に、すごいことになっていた。(語彙力

誰かから話しかけられても絶対聞こえないし、コンパスの容器をぶっ壊したこともある。そして何度も泣いた。(ガチ)僕は落ち込み過ぎて、喋らなくなった。広海からもいじられるようになってた。春奈に聞いてみたかったけど。こっちもこっちでダメみたいだ。


「春奈ーホントに大丈夫なんかなぁ泣」


「こっちもやばい。見てあそこ、広海がほかの女子と仲良く百人一首やってる。」


今の時期、授業で百人一首をやっているので、休み時間などに百人一首をやっている人は多くいる。広海は百人一首が苦手なので、必死に練習をしていた。


だから春奈も同じく泣いている。


はぁ。


「もうあきらめよっかな」


そう思うようにもなってきた。でも、当時、メチャクチャ好きだったので、諦める事なんてできなかった。広海にどこが好きか言われたから、好きな部分すべて言ってたら、もういいよって言われるくらいたくさんあった。こんなにも優しいし、、、おもしろいし、、、

そう考える度に涙がこぼれ落ちる。授業中に急に泣き出して、先生に心配されることだってあった。


「お互い 難しいことだけど今俺たちがやれることを精いっぱいやりきろうぜ。」


広海からこう声をかけられる。そしてすっごく勇気づけられる。おんなじようにいっつもいっつも単純な言葉だったりするけど何度も広海に勇気づけられた。でも、勇気づけられたら、またいじられ、いじられたらまた、勇気づけられ。このループだった。


いい親友なのか 悪い親友なのか?


何度も今後の行動。思い。どうしていくか何度も何度も考えた。寝てる時も、お風呂に入ってる時も考えていた。


そして僕は決断した。

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