第46話

「朝から何も…、ッで、お腹がいて……」

 ギュッと缶を握りしめた。

「コンビニでメロンパンを万引パクろうとしたンだ……」

 かすかにルナの肩が震えていた。


「うん」思わず、ボクは華奢な彼女の肩を抱きしめた。


「その時、パンに伸ばした手を横からパッと握った子がいて……」


「う、その子が……!?」

 もしかして……

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