第3話 だから、どうした

 もう。昼休みの購買、混みすぎなんだけど……濃厚プリン食べたいのにー。華奢な私がこんな中に入れる訳ないじゃない!


「よー。お前もプリン狙いか」


「こら。賢人!人の頭叩くなー」


「悪ぃ。叩きやすい位置にあるからさ。まぁ 見てなって。持ってきてやるよ」


 え? 私に!? 賢人はそのまま人混みに入ると、軽快に最前列まで進んでいった。


 すごっ。さすが、バスケ部エース。身長あるくせに身が軽い!



 後輩キラーとの異名を持つ、キラキラスマイルで賢人は戻ってくると、私にプリンを差し出した。



「なっ。持ってきたぜ! 最後の一個ゲット!! 早く食べようっと」


「へ へぇー……」


そのまま賢人はプリンを大事そうに颯爽と去っていきました。

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