第8話 算数が嫌いなかっちゃん

「あ〜。算数がだいっきらい」


 かっちゃんは宿題に飽きちゃったみたいだ。

 足を投げ出してその後は青の絨毯に転がりだした。


ゆい。あとで教えて〜」

「良いけどかっちゃん、国語も嫌いなのに漢字ドリルの宿題も終わるの?」

「理科なら得意なんだけどさ」

「理科ってそういやあんまり宿題出ないよね?」

「そういや出ないなあ」


 かっちゃんは星のモチーフの自由帳ノートになにやら書き出した。


 なに書いてるんだろう?

 聞きたいのに聞けない。


「はい! 出来た! ゆいの顔〜」


 かっちゃんは星のモチーフの自由帳ノートに書いたものを見せてきた。


 かっちゃんが書いた私の似顔絵は、まあまあ可愛かった……かな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る