漢詩藁
趁春暄
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仲 春 園 遊
韶 光 驟 暖 好 林 園
嬉 戯 耽 吟 酒 一 樽
枝 上 鶯 声 梅 信 到
残 寒 小 径 趁 春 暄
仲春の園に遊ぶ
※韻は上平声十三元の園・樽・暄、平起式七言絶句の習作なり(生熟れの段、諸賢の海容を請ふ)
備考備忘:
〔平字○/仄字●〕
【起】○○●●●○○(韻)| ○○●●●○○(韻)
【承】○●○○●●○(韻)| ●●○○●●○(韻)
【転】○●○○○●● | ●●○○○●●
【結】○○●●●○○(韻)| ○○●●●○○(韻)
上記○●、拙作(前者)と平起式(※起句第二字が平字である詩式)の基本形(後者)とでは承句第一字及び転句第一字で平仄を異にするが、各句を構成する七字のうち第一、第三、第五各字の平仄は何れでも可となるため許容される(一三五不論)。また、第二字と第四字の平仄は異なっていなければならず(二四不同)、第二字と第六字の平仄は同じでなければならない(二六対)。一三五不論を◑として反映させたものを以下に示す。
〔平字○/仄字●/不論◑〕
【起】◑○◑●●○○(韻)
【承】◑●◑○◑●○(韻)
【転】◑●◑○○●●
【結】◑○◑●●○○(韻)
ただし「下三連は除く」、則ち第五、第六、第七各字が○○○もしくは●●●のように平字あるいは仄字の三連続となることを避ける規則が存在するため、七言絶句平起式では承句以外の第五字は◑にならない。
参考:太刀掛重男(呂山)著『詩語完備 だれにもできる漢詩の作り方』(呂山詩書刊行會、1963)
にしても、果たして本当にこれで大丈夫なのかしらん……何方かに師事できないものか。
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