豊穣なる語彙世界
工藤行人
天地玄黄
東瀛
(
※『玉塵抄』廿三に「雩ハアマゴイトヨムゾ、アマヨバイトヨム人モアリ」とあり(中田祝夫編『玉塵抄(五)』抄物大系別刊シリーズ、勉誠出版、1971参照)。
※『祇陀大智禅師逸偈』及び『明忍律師行業曲記』に面白き
其の一:【簸】(大智)
「黒風船ヲ簸ヒ、檣傾キ檝摧ケ、身命殆ンド危ンデ、飄-泊ス高麗ニ」
其の二:【航】(明忍)
「
其の一に就きて。諸橋轍次『大漢和辞典』に「簸」は「①ひる。箕で煽って穀物の糠や塵を去る。②あふる。あふりあげる」とあり。
白川静『字通』に「簸」は「字音:ハ、字訓:ひる、あおる、語義:①ひる、あおる、あおりあげる、②ふるいすてる。語系:簸・播・波pauiは同声、波のようにゆり動かし、ひらひらと風に揚げるというような状態をいう」とあり。
『角川大字源』に載せる「簸」の古訓に「中古:アグ・アフグ・ソソル・ソロフル・ヒアグ・ヒク・ヒラク・ヒル・ミ、中世:ヒル、近世:ヒル」とあり。
其の二に就きて。「航」は「カウ(コウ)」と詁むゆへ「コウタリシテ」の可能性あるも、仮に「ユウタリシテ」と
成る程、「航海」は
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