猫は次元を超えて悪夢を見る 2

真・野生解放。

両手は獣、両足も獣。何故か知らんがこの空間にいてからはいつもよりも簡単に、それこそ息をするレベルで一瞬でこの姿になれる。


「ほうほウ、あなた本気だね?本気デすよ?」

「今の内に余裕ぶっこいてやがれ。ここまでやったんだから手加減なんざ__」

「炎も使えバいいのにね?南のキングに封inされちゃったからね?」


……ほんと何なんだこいつ。俺がスザク様の炎を使えた事まで知ってんのか。

だが、今はアレコレ考えている場合じゃないな。


「……覚悟、できてんな?」

「カクゴ?ヒッヒ比ヒヒ……そんなもの、あろうがなかろウが同じこと。もっとシンプルにいきましょーよ。今!!」


来る!前に!!


「必要なnOは!!!」


こっちから駆ける!!


「どっちが!!!!」


しかけてくる!!前に!!!


「強いかじゃあああアアAAA!!!!!!!!」


叩き潰す!!!!


「グルァアァアァアァア!!!!」

「ギェアエエエェエエエ!!!!」


ちっさいナリしてとんでもねえパワーじゃねえかくそったれ!

けどなぁ!!


「こちとらな……神様とタイマン張って!!勝ち星あげた事あんだよおおぉお!!!!ルァアアアアアアアア!!!!!!」


あの熱さに比べりゃ、テメーみたいなバケモンの薄気味悪い攻撃なんざ屁でもねえんだ!そのハンマー、へし折ってやる!


「@@AAA@@Aアアアアアアアアア!!!!強い!!つよい!!ツヨイ!!こいつツヨイ!!楽しい!!タノしいぃい!!!!じゃけんオレサマもパワーアップしちゃる!!」

「させるかアアァァアア!!!!」


奥の手なんざ出させてたまるかよ!こちとらマイハニーの元に今すぐ帰りたいんでな!


「ヘギッ……!」

「そ、の、ま、ま、潰れろおおおお!!!!」


爪を食い込ませてひっ摑んでるからな!今度は逃がさんぞ!このまま一気に____


「ヘギイイィイイィイイイ!!!!」

「チィッ!!」


や、野郎……押し返してきやがっただと!

しかもこいつのハンマー……これ、まさか膨らんできてんのか!?


「ウヒヒハひへハひひヒヘヘ!!こんなに楽4いバトルは生まれて初めて!タスマニア・マジックで反撃だ!!」


“パアァン!!”


「グゥッ!?」


ハ、ハンマーが風船みたいに割れた!?

やばい、気を取られた!奴を見失う!


「くそ!待ちやがぅおっ!?」


あっぶねえ!空から何か降ってきたかと思えば、これ槍か!?ハンマー以外も使えんのかこいつ!

それにこの槍、何かヘラジカ師匠が使ってたやつに似__

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