猫は次元を超えて悪夢を見る 1

俺はシロ。ホワイトライオンのシロ。

厳密にはホワイトライオンとヒトのハーフなんだけっどおぉ!?


「はーっハっ歯っ8!!ひーーっヒっ非っHi!!」


いきなり訳の分からん場所に飛ばされたと思ったらタスマニアデビルのフレンズを自称する悪魔みたいなピエロみたいなおっかない奴に襲われてて自己紹介する余裕がないってゆーか!!


何なのこいつ!?攻撃が当たっても人形みたいに関節グニャグニャになるし、口から吐いたビームが抉った地面から小型のセルリアンが湧いてくるし、ヒグマが持ってるハンマーの超巨大バージョンみたいなの片手で軽々と振り回してくるし!

俺が言えたもんじゃないが、文字通りの『化け物』じゃないか!これのどこがフレンズなんだよ!?四神や妖怪のフレンズですらこんなふざけた動きできないぞ!


「おいおいキサマぁ!!きさま貴様きさまきサ魔貴さマあぁーーー!!うわさにゃ聞いてたケどガチでつおいじゃあリませんかぁ!!」

「その噂ってのはどこ情報だよ!?お前、まさか俺のいる世界の出身なのか!?」

「え、違う」


急にテンション落とすのやめろよ!!マジで何なんだよこいつ!?

しかし、このままだと逃げてばっかなのもシャクだ……ここらで一発泣きを見せてやる!

サンドスター・コントロールで畳み掛けるか!


「ラアアァアアアアァア!!」

「うぉほ!?でっかイお手手!」


捕まえた!このまま一気に!


「逃、げ、ら、れ、ねぇぞおおお!!!!」



“ドガアァァ____!”



どうだよ!この勢いで地面に叩きつけられたなら……!


「あ゛ー!!腕が俺たあぁぁあ!!」

「…………」


は?


ちょっと待て。今さっき、こいつは俺に掴まれて地面に叩きつけられた。今も手に握っているはず……なのに


「牢獄行き!オマエ犯罪者!!」


どうやって背後に逃げた!?しかも無傷かよ!

つーかそれじゃ今手に握ってるこいつは……


「……ジャパリまん?」

「シークワーサー風味でウルトラすっぱ異ですヨぉ!!」


どれどれ一口……


「ぐぶっふぃ!?」


クッッソすっぺぇ!?

あ、でもすぐに酸味が引いてくわ。後味スッキリ__


「ドゥルァア!!!!」

「うぉあああ!?」


あっぶねえ!食レポ中に襲いかかるとかふざけんな!!

ん?でもさっきより身体が軽いような……今食ったジャパリまんの影響か?


「さぁ、ライ怨の子!第二ラウンド始めるよ!始メるね!」


ちっ……何もかもがむちゃくちゃで気味の悪い奴だが……


「お前を倒さんとここから抜け出せない。だろ?」

「ギョハ派ハハ!!ワタ4を倒す?それはこちらのセリフでがんすよ!床に這いつくばらせてメソメソ泣かせてやる!!」


……上等。そっちがその気なら……


「本気、出すとするか……!」




〜〜〜〜

気分屋氏原作


『猫の子』シリーズリスペクト編


原作↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883670347

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