Q4 物語の構成に工夫された点はありますか?



 Q1でも記載しましたが、『BOOK』は現代編と過去編が交互に展開される物語です。メインが現代編で、そちらの主人公であるよっくんの夢の中で、50年前におじいちゃんが体験した1年の記憶が再生されるという形式をとっています。

 過去編を書くうえで気を付けているのは、あくまで過去編の主人公である蔵人が体験した事だけをよっくんに見せる事。蔵人が見た・聞いた・体験した事だけが夢の中に出て来るので、彼が体験・参加していない記憶をよっくんは見る事ができません。どうしても書きたい場合は、彼は見ていないという体で描写したりしています。

 夢の中の過去編は追体験ではなく、蔵人を主人公にして、彼の体験した50年前の出来事の本を読むような第4の壁側からの視点です

 過去編で登場した人物が50年の歳を経て現代編に登場したり、過去編の記憶が元で繋いだ縁など。かつて起きた出来事・記憶が今後の現代編で色々と重要になったり、過去の記憶から現代編が動き出す事もあるのですが、未だ書くまでには至らず……そろそろ、そろそろ伏線貼ったり回収したり、色々やってみたいです。

 伏線回収とかは、個人的に読むのも実行するのも大好きなんですが、如何せんその伏線がちゃんと機能しているのかどうかが怪しいところです。現在も景気よく散りばめちゃったんですけどね。


 そして、構成面から見てみれば『BOOK』の構成自体は起承転結です。

 章を3か月ごとの四つに分ける予定のため、それぞれが起承転結になって3月までの「起」の部分は既に終了し、現在は「承」に入りました。第二章に当たる4月1日からがマジで本番なので、3月までの丸々一章をプロローグにする心意気で書きました。

 主要登場人物が出揃って、これからが本番。劇場版『ドラえもん』で言えば、異世界にやって来て『着せ替えカメラ』でその地の服装に着替えたりしている頃ですかね……って、私は何を言っているのだ。

 不老不死を巡るバトルは12月31日まで。延長される事も時間が停止する事もないので、物語は年が明ける前の時間軸で完結するでしょう。

 きっと12月がクライマックス。ラストシーンの構想はできていますので、後はそこまで辿り着くまでの道のりをどうするか。果たして、そこまで辿り着けるのか……?

 でも数年書いてまだ4月だからまだまだ時間はかかるでしょうね(白目)。

 他、本編に関係はあるけれど合間のエピソードは『閑話』としてまとめています。しおりを挟んでちょっと一息、という話にしたいので、気軽に読んでもらえればと。


 構成に関してはこのような感じでしょうか。

 では、以上でQ4は終了です。






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