幕間 野盗の末路
マンソンコンピューター
グラウンド・ナザリックを中心地として展開されているGネットワークは、恐怖候の眷属たちによって構成されている情報を収集している機関の事だ。
そして、眷属によって集められた情報はここ、グラウンド・ナザリックの地下深くに設けられた一室にて集約が行われ、餓食狐蟲王によって生み出されたマンソンコンピューターによって、情報の解析と記憶を行っている。
「ここですか。」
「は!」
マスターの指示により支配領域を拡張するべく活動していた私たちですが、中々に面倒なことになっています。
そこかしこに野盗紛いの輩が居たのです。
そう言った存在がGネットワークで確認でき次第、こうして出向く羽目になっています。
「では最後の確認です。目標地点には三十~四十人ほどの傭兵崩れの野盗と、慰み者にされている女性達が三名。この野党の中にはレベル三十を超えている者もいます。現地民としては強者ですが、脅威の対象ではないでしょう。周囲は既に包囲済みです。それと、これは情報部よりのオーダーです。コード・プロリフェイルムに使用したいそうなので野党は全員生け捕りの条件が追加されています。」
カルネ村を中心として支配領域を広げていっているホー・クトたちグレンデラ自衛軍。
支配領域の確保をするために有象無象の敵性体を狩っていっていたのだが、そんな中に現地で強者とされるものが混ざっていた。
だが、犯罪者は犯罪者として他の野党と同様の結末を迎えることになった。
グラウンド・ナザリック、Gネットワーク・ブラトディア統合情報管制室の隣に設けられた、マンソンコンピューターはこうして材料を集められ、餓食狐蟲王によって人間の身体を動かすための脳から、演算を効率よく処理するための脳に処理を施され、恐怖候の眷属たちによって収集されている膨大な情報を処理していっている。
そんなマンソンコンピューターの中枢には、嘗て王国戦士長と並び立つほどの腕前と称されていたとある男が使用されている。
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