変わり行く
急激な変化
あの日から、アイン・・・じゃなくてお父さんに助けてもらってから、何もかもが変わった。
とってもきれいなお母さんが四人増えた。アルベドお義母さん。ルベドお義母さん。オーレお義母さん。ナーベお義母さんの四人だ。
皆とっても優しいし、色々なことを私とネムに教えてくれている。
今後お父さんの娘として、恥ずかしくない教養と強さを身に着けるために。
普段優しいお母さんたちもこの時はかなり怖い、でも、今の私の立場を考えれば当然。村娘からいきなりこのような待遇になったのだから、最低限のところまでは私たちの姉妹のお披露目までに終わらせたいという事だったから。
私はすごく幸せです。どうしたらいいのか時々解らなくなるほどに。
そんな中、髪の毛が白と黒の女性の人がやってきました。どう見ても私より年上の方なのですが、ネムの妹になるそうです。メイちゃんっていう綺麗な年上の妹です。
メイちゃんはとっても強かったですが、その言動はとても幼いです。お父さんに少し事情を教えてもらったのですが、とある国で幽閉の様な状態だったそうで、まともに教育などされていなかった所為だと言っていました。だから、仲良くしてやってくれと頼まれました。
えー、頼まれなくても大丈夫ですよお父さん。メイちゃんはとっても良い子ですから。
数日たったある日、私はナザリック周囲に広がるグレンデラ湿地帯に連れてこられました。ここで、レベルアップをするためにです。
複数体のツヴェークをコキュートスの手を借りて殺しレベルアップを果たしました。今の私はレベル三十程、難度で言えば九十程になっています。
余程のことが無ければこの世界で私に害せる存在はいないですが、心配性なお父さんはまだまだ足りないとか言って、今後も折を見てレベルアップをしようと言っていました。
そして今日、私たちはこの地でその姿をこの地に住まうみんなへと見せるための式典に出席する為に、お父さんとお義母さんたちとネムとメイちゃんと一緒に待機しています。
この式典は私たちのお披露目もですが、お母さんたちの結婚披露も兼ねているそうで、ここで全員がお父さんと同じ姓を貰う事になっています。
私は、アインズ・ウール・ゴウン・ナザリック=グレンデラ・スズキ=エンリ=サトル、ネムはアインズ・ウール・ゴウン・ナザリック=グレンデラ・スズキ=ネム=サトルといった風に全員がお父さんの家族としてこの地に君臨するという事です。
私もお義母さん達の教育によって多少はこの地を支配するに足る品格を持てたのか不安でしたが、お義母さん達は大丈夫と言ってくれました。
私たちはお父さんとお義母さんに続いて玉座の間に入場します。この地の支配する一族に少しでもふさわしいと思われるように振舞いながら。
お父さん・・・かっこういいなー。あっと、呼ばれた。
私はお父さんに紹介されお父様の娘として、このナザリックに住む様々な種族の方々に紹介されました。今この玉座の間には、各階層の守護者クラスの方々がいます。今後は少しづつ彼ら守護者を介して私達自ら各階層へと赴き顔合わせをしていく予定になっています。
そして、お義母さん達の結婚披露も恙なく終わりました。この結婚披露の場でお母さんたちはとても幸せそうな表情で、今後いついかなる時もお父さんの支えになることを、お父さんはそんなお義母さんを愛すことを誓われていました。
玉座の間での一件が終わり数日後、お父さんがこのナザリックを旅立ちました。
ナーベお義母さんとルプーを共にして、漆黒のフルプレートを装備したかっこいいお父さんは、この地の情報を集める為に。
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