第4話 能天気なアホ課長

小さな零細企業ながら一人の風変りな幹部社員が居る。

そいつはいつも昼休みになると隣りのスーパーに買い出しに行く。

何やら買い物袋を引っ提げて帰社するや否や台所に直行~~~。

水道を小出しに出しながら~ジャリジャリジャリ~~~。

事務員さんが「アレッ何の音かしら?」不思議に思い近づくと

何と洗面器にシジミを入れてジャブジャブジャブ洗っている

事務員さんが「課長~何やってるんですかあ~?」と聞くと、

「ああ、これね~今、シジミの砂出ししてんの!」

「はぁ~~?」事務員さんは呆れ顔でデスクに帰って行った。


夕方の退社時間まで、洗面器にはシジミが砂出しを頑張っていた。



またある日、今度は一階の屋根上でミシミシ軋み音が始まった。

事務員さんが外に出てきて屋根を見上げたら・・・

「課長~何やってるんですかあ~?」と聞くと、何たることか

「ああ、これね~今、生シイタケを広げて天日干ししてんの!」

「はぁ~~?」事務員さんは呆れ顔でデスクに帰って行った。


夕方の退社時間まで、屋根上にはシイタケが天日干しを頑張っていた。



事務員さんたちは、いつものように休憩室で談話を始めている・・・

「ウチの課長、ふ、普通じゃない!!」

「アホやねん」

「ばっかじゃね~の」


女子休憩室には、いつものように能天気なアホ課長の愚痴りで賑やかな

花が咲いていた・・・

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