第3話 賑わいのレーダー照射事件
こんな話ばっかでつまんねえ。もっとエロとコメディを書け!
といった声が聞こえてきそうです。ごもっとも。
この話で終わります。約束します。明日からは真面目に更新します。でも、エロは少なめになります。ごめんなさい。
昨年暮れに突然話題に上ったコノ事件。
一体何なのでしょうか?
よく知らねえ。という人も多いでしょうからザックリと説明しましょう。
2018年12月20日
能登半島沖で海自のP1哨戒機が韓国艦を発見。その韓国艦からレーダー照射を受けた。これは索敵用ではなく火器管制用のレーダーであり日本は韓国に抗議。
2018年12月22日
韓国海軍は「火器管制用レーダーを作動させたことは事実だが、日本の哨戒機を狙う意図は全くなかった」と説明した。
2018年12月24日
韓国政府は今までの説明から一転して、「レーダー照射を行った事実はない」として、日本が事実と異なる発表を行ったと主張した。
12月28日
防衛省はP-1が撮影した当時の映像を公表した。
[参考資料]
韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2018/12/28z.html
1月2日
大韓民国国防部は、海自機が駆逐艦に「威嚇的な低空飛行」をしたとして謝罪を求める声明を発表した。
1月4日
大韓民国国防部は、韓国側の主張を盛り込んだ映像を公開した。これは韓国側が撮影した映像(約10秒)を含むが、大部分は日本側が公開した映像に字幕を追加するなどして加工したもの。『わが海軍は、人道主義的な救援活動を正当に行っていたにも関わらず、海自機が駆逐艦に威嚇的な低空飛行を行った』等の内容だった。しかし、その内容は『サムネイルに低空飛行しているように見せかける加工が施されている』、『殆どが日本が撮影した映像で、低空飛行の根拠は一切ない』と指摘されている。
1月7日
大韓民国国防部は、新たに6ヵ国語を追加した計8ヵ国語分の映像を公開した。また、防衛省も新たに韓国語の字幕等を追加した動画を同日公開。何れも動画の内容は変わっていない。
さあ、解説しましょうか。
まず、火器管制レーダーの照射です。
これはいわゆるロックオンに近い状態になります。
武器の方が発射、射撃状態であればロックオンなのですが、そうでなければ違うらしい。しかし、狙われている方はそんな事分かりませんからね。レーダーがない時代であれば、武器を向けて照準を合わせている状態となるのでしょうか。緊張している国同士なら撃ち合いが始まる事案になります。逆に、友好関係にあるなら絶対にしてはいけない無礼極まりない行為です。
次は場所。能登半島沖です。日本のEEZ(排他的経済水域)内に入り込んでいます。
当時、海上保安庁はSOSの受信はしていないし、遭難の連絡も受けていないとの事です。
以下、証拠映像を追った流れです。
現場にいた艦船は韓国海軍の駆逐艦「広開土大王」(クァンゲト・デワン)と韓国海洋警察庁所属の警備艦「参峰」(サンボンギョ)、及びその搭載艇と思われるゴムボート2隻。そして救助対象と思われる国籍不明の漁船。
海自のP1がそれを発見。当然、他国の軍艦が領海付近に近づいてきているので調査します。
当時の天候は良く、視界も良好でした。また波は穏やかです。
艦のナンバーより所属と艦名は分かったのですが、国旗や軍艦旗等は掲揚していませんでした。ホントですよ。ここら辺も無礼です。
海自機は接近して映像を撮影します。
それを嫌がったのか、射撃管制レーダーを照射し始めます。海自機は撮影をしながらも回避行動を取ります。そして、無線で呼びかけます。英語です。波長を変えて何回か呼びかけますが応答はありません。
映像はここまで。
ザックリ言うと、国旗や軍艦旗も揚げていない他国の軍艦が、日本の領海に近づいてきていたので調べたら逆切れしてレーダー照射してきた。航行目的など問い合わせても返答はなかった。
あんたたちここで何してるの? って事ですね。
韓国側の回答です。
最初はレーダーを使ったが捜索の為であって、海自機を狙う意図はなかったとしています。
チョットマテ。
公表された映像からは、もう目と鼻の先にいるのでレーダーは不要だとわかります。そして、海自からの問いかけは意図的に無視しているのが分かります。
そして、その後主張が変わります。
レーダー照射した事実はないと。
何言ってんですか? やったじゃないですか。
日本側は当然抗議しますよね。
埒が明かないので映像公開します。
ここで韓国艦の不審な行動が全世界にバレました。
他国の領海付近で国旗も揚げていない。国際常識で考えられない行動を取り、しかも呼びかけには応答しない。そして救助していたのは北朝鮮の船?
逆切れした韓国側は日本に謝罪を要求します。「威嚇的な低空飛行」をしたと。そして件の映像公開をします。
さて、私は素人なので、あの哨戒機の行動が威嚇的なのかそうでないのかは判断できないのですが、海自側としては国際法に則った飛行だとしています。もし、威嚇的な低空飛行なら、最初に公開した映像に非難が集まると思います。そんな非難は一切なかったようですね。それよりも、射撃管制レーダーを照射する方がよっぽど威嚇的なのは間違いない。
さて、韓国側が公開した映像についてです。
これ、サムネイルがコラ画像で、いかにも低空飛行しているように見せていますが、どう見ても合成です。これで騙される人はいないと思います。
しかも、使用している映像のほとんどが日本がすでに公開している映像を流用したもので、自前の映像は10秒程度でした。
超低空で接近しながら、まるで雷撃でも行うようだったとか、艦の直上50mを通過したとか、そんな映像でも公開すれば自分の主張を裏付ける証拠になったのでしょうが、そんなものは何処にもなかった。むしろ、国際法を守って周囲を飛行している海自機の映像しかなかったのでしょう。
さて、火器管制レーダーの照射ばかり取り上げられていますが、問題はそこじゃないと思うのです。
あんなとこで何してたの?
そう、今、国際的に制裁を受けている北朝鮮に対して韓国が援助しているのではないかという疑惑です。
海上での密輸取引、いわゆる瀬取りのほう助ではないかという疑惑ですね。
他にもあります。
その漁船は本当に遭難してたの? 脱北者を逮捕したんじゃないの? 韓国海軍ってば、北朝鮮の回し者なの?
とか。
漁船から何か軍事機密を受け取ったに違いない。例えば核兵器関連技術。軍艦相手には容易に臨検できないからだ。
とか。
韓国側の主張は人道的な救助活動です。それならば何故日本の海保に連絡しないの?
とか。
漂流していた北朝鮮の漁船を拿捕しない限り真相は分かりませんけどね。
陰謀論にこだわらず、こんな感じではないかという筋書きはこうです。
北朝鮮の漁船が燃料切れか機関の故障で漂流した。その漁船は本国へ救助を要請。北から韓国へ救助要請があり、海上警察と駆逐艦が出動。能登半島沖で補足した。そこへたまたま海自の哨戒機に見つかった。
なるほど。これは何処かの軍事評論家さんの意見です。
確かに、現在の韓国政権が北朝鮮と深いつながりがあることと示唆している。というか、そのまんまでしょうね。
面白かったのが、中央日報の記事です。韓国の左側? 現政権に近い意見のようですね。
『「韓国、北への接触を見つけられたためレーダー照射か」 日本自民党の暴言』
いや、そのまんまでしょう。北朝鮮の船だったし、北とのパイプなければあんな場所で接触できないもの。どうやら北と親密な関係にあることを世界には知られたくないようです。
『韓国レーダー照射、泣きたいところに殴られた格好の日本…「米軍なら即座撃沈」発言も』
慰安婦問題がこじれ、徴用工訴訟問題で裏切られ、そしてレーダー照射と続きました。しかし、これは何が言いたいのか意味不明です。
対日闘争において何か殊勲を挙げたのでしょうか。日本が痛めつけられているのでしょうか。
確かに対韓感情は悪化して日韓関係は修復不可能ではないかとも言われていますけど。実際、困る話ではありますが、泣きたいくらい困っているわけでもないし、レーダー照射にも殴られたとか思っていない。唯々迷惑な隣国が、迷惑な事をしているという実績が積み上がっただけ。
日本が韓国を見限った場合、困るのは韓国の方なんですよ。関税引き上げなんかの貿易に関する制裁措置とかね。
絶対に謝罪はせず、相手が悪いと逆切れし続けるその姿は、泣きたいのを必至にこらえて吠えまくっている臆病者にしか見えません。
ここまでの話は個人的な感想であって政治的な意図はありません。唯々、国際的な常識に基づいて、理性的な行動を取ってほしいと願うばかりです。
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