第3話
今、父は殴り疲れたのか眠ってしまったので私は傷の手当てをしていた。すると
ピンポーン
ここに住んでいる父は近所からも変な目で見られているので、家に来ようとする人は誰もいない。だから不思議に思ったが、玄関のドアを開けた。
「ちょっと失礼しますー役場のものなんですけどー」私は好機だと思った。だって、虐待がわかれば、あの父を逮捕してくれると思ったから!しかしその考えとは違う方向にことが進んだ。役場の人達はずかずかと家の中へ入り、「○×☆○×#さんですか?、様々な税金を納税してませんね。一旦強制連行とさせて頂きます。」そして父は、どうも連れていかれる場所に行きたくないのか、役場の人を押しのけたり蹴ったりして大暴れだった。それから数十分後、家には一人もいなくなった。
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」あの暴力父がいなくなったと頭の中でリピートし、やっとその事実を理解した瞬間、私は気づけば笑顔でと 飛び跳ねていた。少しの間幸せの時を味わった後、ふとこれからのことを考えた。
この家には食べ物もお金も無い。これからどうすれば生きていけるだろう。そのとき、また
ピンポーン ドアは父が出たときから開けっ放しなので、誰がきたかはすぐわかる。するとそこには知らない人たちが2、3人いた。
「ここに、虐待を受けていたらしき子供がいると聞いてうかがいましたー」誰かはわからないが、もしかしたら助けてくれるのかな?と思ったが、「あなたは今から施設に行きます。もう虐待する人はいないわ、大丈夫」と言ってきた。私は嫌な予感がした。施設になんか行ってはダメ、そのように私の勘が言っている。そこで前にいる人たちを押しのけて、とりあえず逃げ出した。
「キャッ!はやく捕まえて!」そのように後ろの方から大人たちが言っているように聞こえたが、私は振り向かなかった。
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