第六話 夢の狭間

 えっと、僕かい?そうだな人の夢とか物語とかそういう呼ばれ方をする存在さ。

まぁ、今は夢というのが正しいかもしれない。それで君がここに来たということはまた僕に会いたいと願ったのかな?いいけどさ。


 さて、会いに来たということは話をしに来たんだろ?どこから話すべきかな…まず君に会ったこと時の事かな、あれは偶然だった。たまたまあの空間の現実が欠如していた。理由は多分人の感情、特に君の思いが敷居を低くしていた。

 その後は君の知っている通りだ現実へと戻る手伝いをした。煙に巻くようなやり方になったのは謝る。ごめん。


 けれどね、後悔する気はないよ。君は現実には必要な人間だこちら側にとどめ置いておくわけにはいかないからね、あの時は最善の手段だったと信じているよ。

 実際に偉業を成してきたはずだ。ここに来るまでの生を思い返してみるといいさ、嫌味に聞こえるかもしれないけれどね。


 僕は評価しているんだよ、だからここに来れるように扉を開いておいてんだよ願えば来れるように、君が生の終わりにすべてを清算することを見通して。

 さぁ君の望みを叶えよう、恐らくは僕との出会い、それ以降の事を問いたいのだろう?行こうかすべてを見に。

 

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