夜中の邂逅
第一話 真夜中の邂逅
月の美しく輝く夜、家出をした少女は少年と出会う。
両親と喧嘩して家出をしたなんて言うのは多分、年頃の少女にはありふれた話だ。あふれた感情の行き場に困り、感情的な行動に出てしまった。気づいた頃には取り返しがつかなくなっていて、どうにもならなくなった。
「こんなところでどうしたんだい?」
行き場もなく歩き疲れた彼女は公園のベンチで休んでいた。彼はいつの間にか隣に座っていた。
「え?」
「すまない、驚かせてしまった」
短く切り揃えられた黒髪、中性的な顔。少し筋肉のついた体。美少年がそこに座っていた。
「誰?」
「ただの通りすがりみたいな者さ。悩んでいる女の子を放っておけないだけの」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます