第3話 友との邂逅
夢にみるのだ。一緒に校門をくぐった友、一緒に泣いてくれた友、懐かしい先生。皆夢の中では生き生きと今を生きているように感じられる。
卒業して30年が経ち、今なお私の胸をよぎるのはあの頃のことだ。一緒にうたったあの曲、題名はいったいなんだっけ。
「森の中から聞こえてくるのはなんの鳥、クイナかメジロかセキレイか」
歌詞の一部を憶えていた。懐かしさに胸をつかまれる。そして、少女たちの澄んだ歌声が聞こえてくる。
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