遠い場所
外に出れない
外はガラスを通して見る
外は広い、テレビで言っている
うらやましい
外で動く人たちが
うらめしい
外で笑う人たちが
今日も扉の向こうで笑い声が聞こえる
看護師らだ
かなしい
私には笑い合う人も居ない
むなしい
生きていることの意味がない
誰も遠いところへ連れて行ってはくれない
医者も家族も誰も
目の前の遠い場所は中庭と空
視界だけは自由だから
期待するのは自由だから
望むのは自由だ
想像するのも自由だから
死んで幽霊になって外へ行く夢を見る
きっと遠い場所だから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます